「沖縄よりも東京の方が暑い」なんてニュースを見たから、てっきり沖縄は涼しいのかと思っていたのだが、大間違いだった。「夏本番の沖縄をなめんなよ」と言わんばかりの勢いでギラギラと照りつける太陽……いやいやマジで死ぬほどアチィィイイイイイ!
那覇市内をぶらぶら歩いて沖縄料理店を探そうと思っていた私は、思わず通りがかったタクシーを止めて「運転手さんオススメの沖縄料理店までお願いします」と言ってみた。すると……
「暑いからねぇ〜、オッケーオッケー!」
と間髪入れず快諾してくれましたァァアア! 「あ、ちなみにここは僕の母校ね、那覇中」と母校まで教えてくれる陽気な運転手さん。その後も「沖縄そばならあそこ、沖縄ぜんざいならあそこ、女の子なら〜」などと余計な情報まで教えてもらったのだが……
ひとまず当初の予定どおり “運転手さんイチオシの沖縄料理店” の前で降ろしてもらうことに。ありがとうございました〜。ということで、到着したのが……
『三笠(みかさ)』という食堂である!
ゆいレール旭橋駅から徒歩5〜6分の場所にある『三笠 久米店』。24時間営業で、運転手さん曰く「沖縄の人、みんな好き!」とのこと。昭和感あふれる佇まいがたまらない。きっと昔から地元の方が通っている食堂なのだろう。さっそく入店すると……
店内は冷房ガンガンで涼しい〜最高ォォ!
メニューは「ゴーヤーちゃんぷる」「ふーちゃんぷる」「ポーク卵焼き」といった沖縄料理や定食などがズラリと並び、価格はだいたい600円から800円って感じ。私はとくに悩むことなく、運転手さんオススメの「チャンポン(650円)」を注文した。
そしてやってきたのが……
こちらである!
……こ、ここまでイメージとかけ離れたチャンポンが登場するとは。一瞬「あ、それ違います」と言ってしまいそうになったが、店員さんがだいぶ爽やかに「チャンポンお待たせしましたァァ!」と叫んでいたので間違いではないのだろう。これが三笠、いや……
沖縄のチャンポンなのかっ!
調べたところ、沖縄のチャンポンはコンビーフなど肉の加工品と野菜炒めを卵とじしたものをご飯にのせるそうだ。ドンブリではなく平らな皿にのせるのもポイントだという。三笠のチャンポンは、玉ねぎ(1個半)とひき肉を卵でとじたシンプルなものなのだとか。
んで、こいつがマジで最高にうまい! 「B級グルメ」というか「まかない飯」というか、とにかく甘じょっぱくて濃厚な味付け。しかも超ボリューミー。さすがに途中で飽きてしまうかと思いきや……
どんどんクセになってしまう。恐ろしいほどに。学生時代を沖縄で過ごしていたら毎日喜んで食べていただろう。気づいた時には完食……そして驚くほど満腹になっていた。マジのマジで大満足ですッッ!!
──というわけで、タクシー運転手さんありがとうございました。三笠、本当に最高でした。皆さんも沖縄に行く機会があれば、ぜひチャンポンを食べてみてほしい。お店によって材料や作り方が異なるそうなので、色々食べ比べてみても面白いかもね!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:三笠 久米店
住所:沖縄県那覇市久米1-15-3
時間:24時間営業
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.