オフィスで仕事をしている時とは違い、テレワークが始まってからは、スピーカーでBGMを流しながら仕事ができるようになった。とはいえ、仕事の電話がかかってきたときには、慌てて「スピーカー」の設定をミュートにすることになる。Web会議中に家族が声をかけてきたときなどは、素早いマイクのミュート操作も必要だ。
……この記事を書いている時点で、東京都でまん延防止等重点措置が解除されてから95日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回はフリーソフトを導入するなどして、PCでのミュート操作を手早く行えるように工夫してみた。
6月20日(月):電話の着信時、すぐにスピーカーをミュートしたい!
今週はほぼ毎日テレワーク状態なので、今日も朝から自宅で仕事をすることに。PCのスピーカーでBGMを流していたら、仕事の電話がかかってきたので、慌ててボリュームを下げることにした。
Windowsでスピーカーの音量をオフにするには、通知領域の「スピーカー」アイコンをクリック。音量ゲージ横のスピーカー型のアイコンをクリックすることで、ミュート機能が有効になる。ただ、急いで電話に出ないといけないときなどに、この操作を素早く行うのはなかなか大変だ。ここは、いつものようにフリーソフトの力を借りて、この問題を解決したい。
6月21日(火):ショートカットキー一発でスピーカーをミュートさせる!
あれからネットを探していたところ、「Volume2」という丁度良さそうなフリーソフトが見つかった。
このソフトは通知領域に常駐させることで、ショートカットキーの入力から音量ダウン/アップやミュートなどの操作が可能。利用するキーの組合せはカスタマイズできるので、今回はミュートのショートカットに「Ctrl」+「PGDN」を指定した。ちょうどキーボードの左右の端にあるキーなので、慣れれば迷わずに操作できそうだ。
さっそく、ショートカットキー操作を行ったところ、通知領域のアイコンがミュート状態を示す表示に変更された。さらに、アイコンを右クリックするとメニューが表示されたので、「ミュート有効/無効」という項目横のチェックマークでもミュート状態を確認。この項目をクリックすることで、ミュート機能をオン/オフすることもできるようだ。
なお、デフォルトでは音量アップが「Win」+「MouseWheeleUP」に、音量ダウンが「Win」+「MouseWheeleDown」に設定されているので、「Win」キーを押しながらマウスホイールを下回転させることでもボリュームを下げることが可能。「トレイマウスイベント」の「マウスホイールの回転」を有効にすると、タスクバーでマウスホイールを回転するだけでも、ボリュームを操作できるようになる。
これだけいろいろな機能が用意されていれば、急いでボリュームを調整しなければいけないときも、素早く対応することができそうだ。
6月22日(水):Web会議ツールにもショートカットは用意されているが……
テレワークが始まってから操作の機会が増えたものに、マイクのミュート機能がある。Web会議中に、家族の声や周囲の雑音をマイクで拾わないために使いたいのだが……。ZoomやTeamsの会議画面に用意されたボタンをクリックしようとしても、マウス操作だとポインターを見失うなどして時間がかかってしまうことがあった。できればショートカットキー操作でパッとオン/オフを変更したい。
設定画面などを確認したところ、Web会議ツールにはそれぞれ、ミュート機能をオン/オフするためのショートカットが用意されていた。とはいえ、そのキーの組み合わせはツールによってバラバラで、これを覚えるのはちょっと大変だ。今回も、フリーソフトを導入して、簡単にミュート機能を操作できるようにしたい。
6月23日(木):マイクのオン/オフにもショートカットを割り当てたい
マイクのミュート機能のオン/オフでは、「MicMute」という機能そのままの名前をしたフリーソフトが見つかった。こちらも起動中は通知領域にアイコンが表示され、その色の変化でマイクのオン/オフ状態を確認可能。ショートカットキーの組合せも、自由に設定することができる。
なお、Windowsに複数のマイクが登録されている場合、「MicMute」ではミュート操作を行うマイクをあらかじめ指定しておくことが可能。「Transmitter mode」を有効にすると、ショートカットキーを押しているときだけ、マイクを有効にする(いわゆるプッシュ・トゥ・トーク)こともできる。周囲の雑音を拾いたくないので、最低限しか話したくないときなどには便利かもしれない。