すごく意外な組み合わせだけど、おもしろそ!
起業家のショーン・カーター…と言っても誰?かもしれないですが、こちらは本名。ラッパーネームはJay-Z。はい、あのJay-ZがTwitterを辞任したばかりのジャック・ドーシーと共に、「ビットコインアカデミー」を立ち上げました。ニューヨークのブルックリンにある公営住宅団地・マーシーハウスの住居者を対象に、無料で暗号通貨に関するクラスが開催される学校です。
自分の育ったコミュニティに寄与
この学校についてJay-Zは、「僕にたくさんのことを教えてくれた場所、マーシーでビットコインアカデミーを始めます。皆さんにとっても同じように学びの多い場所となってくれることを願っています。皆さんに自立するためのツールを提供すること、そしてコミュニティが育つことをゴールとしています」とTwitterに投稿。
Shout out to @Jack. #Bitcoin Academy, starting in Marcy, a place that taught me so much, is hopefully the first of many. The simple goal is to provide people tools to build independence for themselves and then the community around them. https://t.co/4uHkCfdFZv
— Mr. Carter (@sc) June 9, 2022
Jay-Zが生まれ育ったブルックリンの公営住宅団地・マーシーハウス居住者のための教育の場として立ち上がったビットコインアカデミー。名前の通りビットコインにフォーカスしつつ、一般的にファイナンスにもっと関心を持ってもらうためという目的のようです。授業を担当するのはBlack Bitcoin Billionairesの創始者ラマー・ウィルソン氏、Crypto Blockchain Plugの創始者ナジャ・ロバーツ氏など錚々たる講師陣。住居者は基本的な情報と部屋番号をウェブサイトに入力するだけで受講ができるようになっています。5歳から17歳の子ども向け暗号通貨クラスも開設予定だそうです。
暗号通貨自体は他の投資よりも手軽で、シカゴ大学の調査によると暗号通貨の投資をしている人の平均年齢は40歳以下で、55%が大学学位を持っておらず、44%が有色人種であることがわかっています。Jay-Zは以前から黒人コミュニティに対して経済的な自由を得るために、自分の不動産を持つことなどを奨励しています。将来的にはマーシーハウス以外にもこの学校を広げて、黒人コミュニティにファイナンスの知識をつけてほしいと願っているとのことです。Jay-Zとジャック・ドーシーがタッグを組んだこのプロジェクト、広がっていくといいですね。