【正直レビュー】テフロンが剥がれたフライパンが復活する!? 「フッ素革命11」を使ってみたら…

ロケットニュース24

昔はあんなに良かったのに、どうして今はこうなってしまったのか……。1度ダメになり始めると、止まらない。だけどまだ大丈夫なんじゃないかと一縷の望みをかけてすがっては、もう戻れない現実に打ちひしがれる。

別れる直前のカップルぐらいどうしようもないのが、テフロン加工の剥がれたフライパンである。最初は油なしでもあんなにキレイに焼けたのに、こびりつき出したらもう止まらない。油をひいても何をしてもダメなのだ。もうボロボロである。

どうにかしてテフロンを復活させる方法はないか、ネットで調べたところ「フッ素革命11」というアイテムを見つけた。


・フッ素革命11

このスプレーを使うと、自宅で汚れ防止のフッ素加工ができて、こびりつきのひどいフライパンが復活するらしいのだ。調べたところ、フッ素加工とテフロン加工はほぼ同じらしい。

さらに、フライパンだけでなく、シンクやガスレンジ、洗面台にトイレなどの汚れ防止にも使えるとか! それってもう、魔法やん! 掃除せんでもよくなるやん!

主にインターネット通販で売っており、価格はショップによって異なるが、小さいサイズが3000円ほどから。私はスプレー、加工に使うスポンジ、クロスの3点セットを楽天市場で3900円ほどで購入した。

「新しいフライパン買った方が安いやんけ」というツッコミは聞こえなかったことにしたい。


・使い方はかんた……ん!?

使い方は、説明書のペラ1枚。いかにも簡単そうに書いてあるのだが、あまりに説明書がアッサリしていて実際にやってみると謎だらけだった。フライパンの場合のやり方を紹介したい。

①汚れをしっかり落として乾燥させる

このとき、油汚れなどがついているとダメらしい。


②「フッ素革命」を1〜2プッシュしたあとスポンジで全体に塗りひろげる

塗り広げるとスポンジに吸われているような感じがする。液が足りてるのかどうかわからない……。


③浮き出てきた水分を柔らかい布ですぐに拭きとる

スポンジで広げたあと出てきた水分は秒速で消えていった。一応、布で拭いてみものの、必要な液まで拭き取ってるような気がするけど大丈夫なのか……?


④仕上げに5秒ほど弱火で加熱する

弱火で5秒だと火が当たってる部分が少なすぎて、フライパン全体が温まっていない感じがするけど、これで大丈夫なの? 火を強めたり、5秒以上温めたら変質するかもしれないのでとりあえず止める。


⑤水洗いしたら即使用可能

洗剤をつけて洗っていいのか? それとも本当に水で流すだけなのか? この状態で調理して、体に毒は入らないのか? 次から次へと出てくる謎。

簡単なはずなのだが……全行程において、合ってるのかどうか不安なことこの上ない。加工したフライパンを見ても、ちゃんとコーティングできてるのかわからない……。


・加工前と加工後で調理して焦げ付きを比較

とりあえず加工前と加工後、それぞれ薄焼き卵を焼いてみた。

まず加工前のテフロンが剥がれたフライパンから。くっつかないように油をひいて焼いたものの……

テフロンが剥がれた部分に卵がくっついてしまう。

案の定、無残に焦げ付きが残ってしまった。。


いっぽう「フッ素革命11」で加工後のフライパンはというと……。

本来、テフロン加工のものは油をひかずに焼いてもくっつかないはずなので、あえて油をひかずに焼いてみた。ペロッときれいに卵が焼けているのを期待したい!


えっ!!



前よりくっついてるやんけ!!!!!



な、なぜじゃ〜!!


なぜかむしろ前よりくっつくようになってしまった……。コーティングを何度か繰り返すと効果が高まると書いてあったので、何度かコーティングしてから再度焼いてみたのだが……

多少は焦げ付きづらくなったものの、劇的な変化は見られず。

製品の問題というよりは、フライパンについてしまった油汚れをしっかり落とすことができてないのかもしれないし、私が不器用なせいもある気がする。

「本来は工場でしかできない加工」ということもあってコツがいるのかもしれず、素人にはちょっと難しいと感じた。


・洗面台には効果あり

フライパンのテフロン加工復活は、別れる直前のカップルを仲直りさせるくらい難しかったものの、比較的うまくできたのが、洗面台のコーティング。

こちらは乾いた洗面台にスプレーして、拭き取り、最後にドライヤーを当てて乾かす……という方法。洗面台に石鹸カスがつきやすくて困っていたのだが、コーティングしたら格段に汚れにくくなった。

「フッ素革命11」はシンクや、窓ガラス、トイレの汚れ防止、陶器などにも使えるとのこと。ただし使う場合は、コツがいるので1度身近なもので練習するのをおすすめしたい。


参考リンク:楽天市場
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

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