みんなみんな~! 松屋の『ブラウンソースハンバーグ』がグレードアップしたってよ!! その名も『デラックスブラウンソースハンバーグ(税込730円)』という、聞くからに特別な感じだ。
さっそく食べてきたが、子どもから大人まで満腹満足なことは確実。これは疲れた人へのご褒美(ほうび)飯だな……と思いきや、大きな落とし穴が待っていた。
・プラス料金で牛皿なども付けられる
2021年11月から一時販売を休止していた『ブラウンソースハンバーグ』が、2022年1月より販売を再開していたことはご存じだろう。松屋にブラウンソースハンバーグはマストよね!
そんな、ただでさえ美味しいハンバーグがデラックスになったとあれば見逃せない。しかしどのあたりがデラックスであるかというと、まずはその販売時間。15時から翌朝5時までと、限定されているのだ。
この時間帯について松屋はこのたび “ディナー限定” と表現。正直、ちょっと松屋っぽくない言い表し方だな〜。
またデラックスハンバーグのみならず、牛皿セット(930円)・牛焼肉セット(960円)・カルビセット(990円)までもが登場。もちろん、いずれもライス・みそ汁付きだ。
ふむ……無茶しやがって。デラックスなハンバーグにさらに肉を加えて、しかもその値段なんて。お腹を空かせた人にとってみれば、ありがたすぎる存在でしかない。
また、あまりにもシレっとそこにありすぎていてスルーしかけたが、なぜかいずれのメニューにも “ソーセージ” が付いている。
個人的には『ブラウンソースハンバーグ』だけでも結構なボリュームだと感じている。そこにソーセージまで加えるなんて、ワンパクが過ぎるのでは?
・ビールを添えるだけ
次から次へと押し寄せるオプションに心をざわつかせながらも、記者はスタンダードの『デラックスブラウンソースハンバーグ』を注文。
待つこと数分、良い香りと共に黄色い目玉焼きの乗った美しいハンバーグが登場だ。それではさっそく、いただきます!
スプーンで全体をグイっとすくい、口に放り込む。ガッツリ濃い目の味でコクのあるブラウンソース、肉汁たっぷりのハンバーグが相変わらずウマい。半熟の卵がトロッと溶けるところが、これまたタマラン。
脇にちょこんと鎮座するポテトサラダも、ソースとの相性バツグンだ。このポテサラ、ちょっと良い感じの洋食屋で出てくるハンバーグっぽさを醸(かも)し出していて良い。
しかし謎なのはソーセージだ。あれば嬉しいが、なんとなくどのタイミングで食べて良いか分からない。汁ものメインの定食についてくる、松屋の味噌汁並みによく分からない。
ハンバーグとあわせて食べる? それとも白米と? そのあたりは人によるだろうが、私はしばらく考えた結果、出した答えがこうだ。松屋……ビール売ってたよね??
思い立ったが吉日、券売機で瓶ビール(490円)を注文。グビっと飲んでソーセージを食べる。これ、、、最高じゃない? ビールとハンバーグとソーセージと、永遠にループできる勢いだ。
実はかねてより、松屋の洋食っぽいメニューはワインとあわせるべきと考えていた記者。しかし松屋はワインを置いておらず、残念だなあと思っていた。
突如として現れたソーセージによって、ビールをあわせても良いのではと気付かされた次第。デラックスが登場する時間的にも、そろそろビールを楽しみたい頃合いだ。
ビールを添えることでデラックスである真の所以(ゆえん)をようやく理解した。『デラックスブラウンソースハンバーグ』は仕事や家のことなど、一日頑張り疲れた大人へのご褒美(ほうび)飯だったのではないか。
……と勝手に妄想していたのだが、松屋の公式Twitterによるとデラックスブラウンハンバーグはなんと1033kcalだというから、ちょっとしたカロリー爆弾。意外なところに大きな落とし穴が待っていた。これ、ご褒美しすぎたら自分がデラックスになるパターンである。
とはいえ、ただ生活するだけがままならない、こんな世の中だ。大げさなことはできなくても、ほんのちょっとこうして美味しいものを食べて飲んで、息抜きできる瞬間は必要だ。
なお、こちらのセットは持ち帰ることも可能(味噌汁はつかない)。外出を控えている人でも『デラックスブラウンソースハンバーグ』片手に自宅でディナーを味わうことができるぞ。
参考リンク:松屋「DXブラウンソースハンバーグ」、Twitter @matsuya_foods
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.