留学メディアと留学エージェントの「School With」を運営するスクールウィズは5月26日、「リモートワーク留学」を発表した。
リモートワークやワーケーションといった制度と海外の時差を活用することで、海外現地でリモートワークと留学を両立できる。
米国、英国、カナダ、オーストラリアといった欧米で語学留学をする場合、語学学校の授業は午前中に集中しているのが一般的だという。
米国とカナダの一部地域の時差を活用してスケジュールを組むと、海外現地で午前中は学校、午後から日本時間に合わせたリモートワーク勤務という“リモートワーク留学”が可能になる。
リモートワーク留学は、月間1000人の個人利用者数を目標にサービスを開始する。また、個人利用だけでなく、企業などの法人利用も想定する。例えば、会社側が一部費用を負担するリモートワーク留学での語学研修や、会社の費用負担ゼロ(希望者が実費負担)の福利厚生としての需要も見込む。
なお、米国のハワイ、本土の西海岸(ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴなど)、カナダのバンクーバーなどが仕事と留学が両立しやすい時差にあるという。平日は通常通りの仕事に加えて授業もあるためハードだが、週末はオフになるので自由に過ごすことが可能。会社員であれば有給を上手く活用して半休勤務にできると、スケジュールに十分な余裕を持たせられるとしている。
留学期間は1週間から可能だが、留学成果の観点から4週間以上が推奨となる。実際の費用は、ハワイ、ホノルルの語学学校に4週間留学する場合、授業料と滞在費が約33万円からで、そのほか入学金、諸費用、渡航費などが発生する。リモートワーク留学の場合も従来の留学費用から基本的に変えず、これまで留学に行くことのできなかった社会人層への利用拡大を目指すという。従来の国内英語研修への投資と比べ、日本企業のグローバル化、海外進出に必要な人材育成にも力強く貢献できるとしている。
スクールウィズは、以前から「短期で英語を習得するなら留学が一番」と言われるほど、英語習得において留学に勝る手段は無いと考えられている一方で、すべての人が留学できるわけではないと課題を指摘。特に社会人の場合は仕事をやめないと留学の時間を捻出できず、転職が一般的ではない業界や企業ではキャリアを中断するリスクが大きな懸念になると説明している。
英語習得に必要な2000時間到達までの学習期間目安表