東京工科大学は5月23日、大学生の「コミュニケーションツール」利用実態調査の結果を発表した。連絡手段として利用率が一番高いのは「LINE」だが、前年からの増加率では「InstagramのDM」が最も高くなったという。
本調査は、同大学が2014年から毎年実施しているもの。今年の調査は2022年春に同大学に入学した新入生を対象に行い、1328人から回答を得た。回答者の性別ごとの比率は、男子58.9%、女子39.2%、その他/無回答が1.9%。
男子の間では「Discord」、女子には「TikTok」の利用率が大幅増加
まず、絵gン剤利用しているSNSとしては「LINE」が99.5%、「Twitter」が84.5%、「Instagram」が75.3%でトップ3となった。以降、「Discord」が40.9%、「TikTok」が36.8%、「Facebook」が4。9%と続いた。
男女別に傾向を見ると、男子の間では「Discord」の増加率が高く、前年から8.0ポイント増加しており、男子における利用率が53.5%と半数を超えた。女子の間では「Instagram」が90.8%で「LINE」に次ぐ2位となり、3位のTwitterとの差を前年から広げた。また、「TikTok」が前年より9.5ポイント増加し、48.5%となった。
連絡手段はLINEが99%以上だが、InstagramのDMが急上昇
連絡手段(普段、家族や友人との連絡に使っているもの)としては、「LINEメッセージ」が99.2%と圧倒的で、続いて「InstagramのDM」が46.0%、以下「TwitterのDM」が28.5%などとなった。
このうち、2位の「InstagramのDM」は、女子が前年と比べ6.2ポイント増え63.5%、男子が8.7ポイント増え34.8%と、男女ともに最も増加率が高かった。
通話手段もLINEが9割超え、キャリア通話は3割程度
通話手段(普段、家族や友人との通話に使っているもの)では「LINE通話」が94.2%で、次いで「キャリアの通話」が30.9%。また、「LINEビデオ通話」が22.6%と4年連続で2割以上の利用率となった一方、Web会議アプリの代表格である「Zoom」は2.2%と、2年前の4分の1以下の利用率だったという。
動画配信はYouTubeが圧倒的、AmazonやNetflix、TVerも増加傾向
現在利用している動画配信サービスでは、「YouTube」が98.9%と圧倒的な利用率で、次いで「Amazonプライム・ビデオ」が39.7%。以降、「AbemaTV」「ニコニコ動画」「Netflix」「TVer」と続いた。
前年比を見ると、AbemaTVやニコニコ動画は減少傾向が見られる一方、Amazonプライム・ビデオやNetflix、TVerなどは増加している。
入学前に新入生同士で連絡をとりあった男子は3分の1以下、女子は約半数
入学前に新入生同士でSNSなどで連絡をとりあったことがありますかを尋ねたところ、全体の42.5%が「はい」と回答した。男女別に見ると、男子では27.9%、女子では49.6%が「はい」と回答している。
電子マネーの利用率は交通系が8割以上、PayPayも3割
普段利用している電子マネーは、「Suica/PASMOなど交通系」が81.2%、次いで「PayPay」 が30.1%となった。その他の「d払い」や「LINE Pay」などのサービスは、いずれも6%以下だった