リモートワークでは、オフィスワークより生産性が下がった気がする… 解決策は「小口化」【リモートワークの新常識 第2回】

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勤務時間の小口化

 リモートワークでは、場所にとらわれず働くことができます。たとえば子どもの急な発熱で保育園に迎えに行かなければならないときも、その日のタスクを調整するなどして柔軟に対応できます。通常であれば半休などを申請して対応しなければならないことも、1~2時間の時間休で済みます。

 また、ワーケーションのように、旅行中などに働く場合も、勤務時間を小口化することでプライベートと仕事の両立がしやすくなります。

プロジェクトやタスクの小口化

 筆者の会社では、システム開発をメイン事業として行っているため、システム開発の例で解説します。通常、システム開発というと、最初にシステムに必要な機能を決め、システムの仕様が決まったら開発を開始します。たとえば、半年間、開発を行い、システムが完成したら、問題がないかをテストしてリリースする、といった具合にプロジェクトが進みます。この流れは、一見すると効率的に見えます。しかし、実際には順調に進まずに、問題が発生することもあります。

  • 半年の開発期間で状況が変わり、不要になってしまった
  • 完成したシステムが想像と異なるものだった
  • 開発したものの不要な機能が含まれている

 このような問題は、もっと早く確認していれば防げたものです。問題が発生しないように開発を進める方法の1つがアジャイル開発です。仕様を決めて一気に開発を進めるのではなく、少しつくって確認、少しつくって確認というように、細かい工程で確認を挟みながら開発を進めるシステム開発の方法です。このように進めることで、必要な機能のみを確認しながら順番に開発でき、無駄がなくなって生産性が高まるというわけです。

 みなさんの仕事でも、このアジャイル開発の方法を生かすことができます。システム開発を、自分が今携わっているプロジェクトやタスクに置き換えればよいのです。これはプロジェクトやタスクの小口化といえます。

 大きなプロジェクトやタスクは、作業の分量や時間を考えると億劫になってしまいます。このようにプロジェクトやタスクを小口化することで、見通しが立てやすくなり、精神衛生上も気持ちよく仕事ができます。

[アジャイル開発のイメージ]

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