ゲーミングマウスをスキャナーに魔改造してしまった猛者が登場

GIGAZINE


by Sinchen.Lin

過去にはかのキングジムからマウス型のスキャナーが販売されたこともありましたが、2022年になり新たに個人でマウスの光学センサーをスキャナーへ置き換えてしまった猛者が登場しました。

Hacking Logitech G402 Mouse to make a Camera! | qcentlabs
https://qcentlabs.com/posts/g402_hack/

システムエンジニアのAnkit Sharma氏は、過去にとあるYouTuberが実践した「マウスのスキャナー化」という企画をふと思い出し、企画で使われていたマウスは古かったので新しいマウスでやってみたらどう変わるのだろうと疑問に思って自分でもやってみることにしたとのこと。

Sharma氏が選んだマウスはLogicoolの「G402」というゲーミングマウス。兄から譲り受けてしばらく使っていたものの、問題が頻発したため使用をやめ、「電子機器だからいずれ何かに使えるだろう」と考えて取っておいたものだそうです。

マウスのスキャナー化に向けて、ますはG402を分解したSharma氏。使用されているマイクロコントローラが「STM32F102」と呼ばれるものであり、センサーがAM010というバッジを付け直された「PMW 3320」であることを突き止めます。そして同僚にPCBレイアウトのリバースエンジニアリングを依頼し、下準備を整えました。


ロックされたファームウェアを上書きし、マウスのセンサーで読み取ったものを細かいピクセルとして抽出するコードを書き上げます。


そして完成したスキャナーで読み取った様子は以下から確認できます。画像をクリックすると、GIFアニメーションが再生されます。読み取られているのはiPhoneのパッケージに印刷された「Apple」という字。画質が粗いものの、はっきりと文字として分かるくらいに正確にスキャンされています。


なお、Sharma氏は今回の企画で使用したコードをGitHubに公開しています

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