Raspberry Pi 4が半導体不足の影響で値上げへ、消えた1GBモデルも復活

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Raspberry Pi財団が、シングルボードコンピュータのRaspberry Pi 4の値上げを発表しました。Raspberry Pi 4とRaspberry Pi Zeroの2GB構成が半導体不足の影響を受けたことが原因で、値上げと同時に過去にラインナップから消されていたRAM1GBのモデルが復活するとのことです。

Supply chain, shortages, and our first-ever price increase – Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.com/news/supply-chain-shortages-and-our-first-ever-price-increase/


Supply chain woes lead to a “temporary” Raspberry Pi 4 price hike | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/10/supply-chain-woes-lead-to-a-temporary-raspberry-pi-4-price-hike/

Raspberry Pi財団は、「多くの方がご存知のように、COVID-19パンデミックからなんとかして抜け出すために、世界のサプライチェーンは流動的な状態にあります。そして、私たちの業界では半導体の需要が高く、供給が不足しています。パンデミック中に家庭での仕事や娯楽のために電子製品の需要が高まったことで、企業が製品を作るために必要な部品を確保しようとするため、パニック買いのような状態になっています」と述べています。

Raspberry Pi財団によれば、この半導体不足がRaspberry Piの製造に大きな影響を与えているとのこと。Raspberry 財団は2020年2月に、Raspberry Pi 4 2GBモデルの価格を1台45ドル(約5000円)から35ドル(約3900円)へ値下げしており、さらにRAM容量1GBのモデルを廃止しました。

しかし、今回の半導体不足を受けて、Raspberry Pi 4 2GBモデルの価格が35ドルから45ドルに値上げされることとなります。また、Raspberry Pi財団は「Raspberry Pi 4の2GBモデルを製品に組み込んでいただいている多くのお客様をサポートするために、35ドルの価格帯で1GBバージョンを再導入します。これにより『より少ないメモリで同じ価格』、または『同じメモリでより高い価格』という選択が可能になりました」と述べています。


Raspberry Pi財団は「どれも納得のいく決断ではありません。Raspberry Piの歴史の中で、私たちは一度も製品の価格を上げたことがなく、世代間、時には世代内でも価格を下げることができました。同様に、製品を在庫から長期的に供給することは、産業界のお客様に対する当社の価値提案の中核をなすものです。しかし、今回の一時的な変更は、この奇妙な時代にすべてのお客様をサポートするための最善の方法です」と述べ、理解を求めました。

なお、半導体サプライチェーンの問題は緩和されつつある兆候が見られるとのことで、値上げはあくまで一時的なものだとRaspberry Pi財団は主張。Raspberry Pi 4以外の値段は据え置きで、問題が解決されれば値上げされた価格も元に戻る予定だとしています。

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2021年10月21日 11時50分00秒 in ハードウェア, Posted by log1i_yk

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