2022年5月12日から全国の はま寿司にて始まった「大切り&でかねた祭り」。回転寿司屋のフェアにおいて客側が重視することは色々あると思うが、やはりデカさは重要度が高いと思う。
もちろんただデカいだけで、サイズに応じて値段もアップ……というのは許されない。デカく、そしてコスパは良くというのが消費者の求める理想。
しかしデカさを前面に押し出すフェアは、企業にとっても気合が必要だろう。今の時代、サイズなんて写真で簡単に比較されるしな! はたしてどんな仕上がりか、今回のフェアのクオリティを見ていこう。
・16皿
ということで近所の はま寿司へ。はま寿司公式HPにまとめられているフェア対象メニューのうち、気になった寿司とサイドメニューを全てオーダー。その数16皿。
さて、普段はフェア用のメニューから、はま寿司が最も目玉にしていそうなものを優先的にレビューしている。だが、今回は特にそういうネタは見当たらないように感じられる。どれも割と均等に扱われている感。
・安定の蒸しほたて
ということで、個人的に好印象を抱いたものを、その順番でとりあげていこうと思う。まずは、登場頻度的にぶっちゃけレギュラー感もある「大粒!青森県産ほたて(110円)」。
はま寿司の蒸しほたてはサイズを問わず、出るたびにレビューしている気がする。まあ、それは蒸しほたての安定感が強いからだろう。
1皿の値段に対するホタテそのものの体積は、ぶっちゃけ時折出る1皿2貫で110円なノーマルサイズの方が上回っている。しかし、大粒には大粒の良さもある。
茹でられたホタテを噛み切る時特有の、ほど良いプリッとした抵抗を見せつつも崩れるように身が割かれていく感じと、その時に滲み出るウマさというのは、大粒の方が強い。
とはいえ、大粒にはリスクもあると個人的に感じている。それは風味の濃さだ。どうも大粒のホタテは、小粒なモノより大味になる率が高いように思うのだ。
過去の写真と比較した限り、今回のはちゃんとノーマルより一回りデカくなっていると思う。ただしぶっちぎりにデカいという感じではなく、最もデカかった時よりは少し小さめだろうか。
肝心の風味は、水っぽさを感じない程度の濃さを維持していて美味い。デカさと風味の塩梅が、かなりイイ感じだと思う。
バージョン違いで「焦がし醤油」と「炙り塩レモン」もあり、クセは控えめで食べやすい。ホタテ嫌いでなければ、こいつを軸にする食べ方はアリだと思う。
・のどぐろ
続いては「大切り炙りのどぐろ(165円)」。
通常の1皿1貫110円な「炙りのどぐろ」と比べると、こちらも一回りほどデカくなっている。そして、レモンがついている。
炙られたノドグロはいつだって美味いが、風味が強くて独特のクセが人を選ぶと思う。安易にデカくするにはリスクがあるネタな気がするが、レモンを添えたことで食べやすさの確保に成功している。
今さらノドグロの味について書くことはあまり無いのだが、堅実なサイズアップと美味さ的に外せないと思う。
・カニカマ
次は「特大かにかまの天ぷら握り(110円)」。
全体写真を撮った後に、バランスを崩して床に落とすというアクシデント。オーダーしなおすなどしていたら、単体写真を撮り忘れてしまった。メニューの写真でご勘弁を。
特大の名に恥じないデカさで、シャリに対してマジにカニカマがデカい。カニカマなのでチープ感があるのは確かだが、でもカニカマの天ぷらが嫌いな人は少ないと思う。
もし筆者が小学生だったら、これだけ無限に食っていただろう。お菓子感があって美味い。とりあえず1つは食べても良いのでは。藻塩と合わせても美味い。たまにはこういうのも良いんじゃないかと思う。
ということで、はま寿司「大切り&でかねた祭り」。派手さは控えめな感じもするが、セレクトと対象メニューの仕様には堅実さを感じた。期間限定、売切御免で5月25日までとのことなので、気になるネタがあれば是非お近くの はま寿司で食べてみてくれ。