大阪最北端に位置する「能勢」は今でも多種多様な生物が住み続ける自然豊かな土地である。そんな能勢でとれた「菊炭」「お米」「ゆず」「生姜」がふんだんに使われた大自然のコーラ『山コーラ』なるものが存在するらしい。
その一口には能勢の魅力がパンッパンにつまっていた……。
・大自然コーラ爆誕
今回ご紹介するのは、能勢で農家をされている「べじたぶるぱーく」さんが作成されたクラフトコーラ『山コーラ』だ。べじたぶるぱーくさんは能勢の野菜や果物を使ってジャムやシロップなどの加工品を作っており、このクラフトコーラもその一つのようだ。
能勢パワーが注ぎ込まれた大自然コーラ。その力を見せてもらおうか。
・パッケージが意外にも……
山というと頭の中には険しいイメージが湧いてくる。となればこの山コーラも山が似合うかなりごつごつしい見た目をしてるに違いない。そう思ったのだが……
山コーラ小サイズ(864円 コップ3~4杯分)
いやいやめっちゃオシャレで可愛いやないか!
あと山の顔に注意を取られるがよく見ると四方に「菊炭」「お米」「ゆず」「生姜」としっかりメイン材料が書いてあって、何がこのコーラの推しかわかりやすいのもいい。
・かなりスタンダード
開封の前に原材料を確認しよう。どんな材料が使われているか確認する行為、これもクラフトコーラを楽しむ時のコツである。
使われているものは主に能勢産の4つの特産品と、クラフトコーラでは一般的なスパイス達だ。最近増えてきた生薬系や漢方系が少なく、スタンダードな味わいでクラフトコーラ初見でも飲みやすいことが予想される。
・いざ開封
パキッといい音を鳴らしながら蓋を回すと、一番に筆者の目に飛び込んできたのはキャップに付いていた色である。
一発でこれが菊炭によるものだとわかった。飲むより先にその強さをアピールしてくる菊炭……やりよる。顔を近づけて匂いをかいでみると、クラフトコーラにしては少々スパイスの香りが薄い気がする。おそらくそれを四代能勢名物がカバーしているのだろう。
・大自然との実飲バトル
さっそくコップに原液を注ぐと、ドロッとした原液系特有の重い液体が出てきた。
菊炭効果で、他のクラフトコーラのシロップと比べてやはり色は黒いが、真っ黒とまではいかず黒寄りの灰色って感じだ。
炭酸水を注ぐと、より灰色感が増すなぁ。ん? 待てよ このコーラの色もしかして能勢の豊かな土の色を表してたりする? もし狙ってるなら山コーラ化け物クラスです。
まぁ何はともあれ、いざ実飲!
ん!? これは!!
甘酒パンチきたああああ! スパイスの波に乗って能勢の大自然で育った米が! そしてそれからできた甘酒が! 俺が主役じゃああ!! と言わんばかりに襲ってきた。
もちろん嫌な甘さじゃない、甘酒特有のじんわりと心があたたまるような甘さである。先制甘酒パンチがあったとはいえ、味はしっかりスパイス達が織りなすコーラの味だ。原材料のところで述べた通りかなりスタンダードなコーラ味でクラフトコーラ初心者でも楽しめるだろう。またここに違和感なく甘酒が溶け合っているところも凄い。
あれ? ゆずどこ行った? と思いながら飲み干した瞬間、鼻を通り抜けていく爽やかな風。ゆず……お前そこにいたのか。主役は米とスパイス達だけじゃないぜ、ゆずの爽やかな囁きが聞こえた気がする。
「俺も忘れるなよ!」飲み終わってちょっとした後、喉と体がぽかぽかしてきた。そうだそうだ、忘れちゃいけなかったよな……生姜のぽかぽかパワーを。4つの能勢名産品が手を取り合った山コーラは見た目と味だけじゃなくて飲んだ後も楽しませてくれる。
これが大自然のデカさそして暖かさか。
・山のおかげさ、山コーラ
今回はどんな味かわからなかったから小サイズ(864円)を買ったが、こんな美味いなら大きい大サイズ(1296円)を買えばよかったと激しく後悔。能勢の大自然パワーから生まれたコーラが、こんなハイクオリティ商品を生み出すとは思わなかった。
まさにこの商品のキャッチコピー「山のおかげさ、山コーラ」がぴったり似合う商品だ。都会に疲れた皆さん、ここらで一回能勢の大自然を感じるコーラで一休みしてみませんか?