メモ
データセンターの電力消費量が2020年から2021年にかけて32%増加し、地方の住宅よりも多くの電力を消費するようになったことがアイルランド中央統計局の調査で明らかになりました。
Data Centres Metered Electricity Consumption 2021 – CSO – Central Statistics Office
https://www.cso.ie/en/releasesandpublications/ep/p-dcmec/datacentresmeteredelectricityconsumption2021/
Data centres now consuming more electricity than rural homes – CSO
https://www.irishtimes.com/news/ireland/irish-news/data-centres-now-consuming-more-electricity-than-rural-homes-cso-1.4868221
統計によるとデータセンターの電力消費量はどんどん増加してきており、2015年1月~3月期と2021年10月~12月期を比較すると増加率は265%だったとのこと。
割合でいうと、2015年は5%だったものが2021年には14%に上昇していて、この数字は都市部住宅の21%よりは低いものの、地方の住宅の12%を上回るものとなっています。
このペースでデータセンターの電力消費量が増えていった場合、2030年代には、アイルランドの総電力の70%をデータセンターが消費することになる見込みだそうです。
エネルギー規制を取り仕切る公益事業規制委員会は、データセンターの成長を電力供給の安全性に対する「進化する重大なリスク」ととらえつつも、電力に関する制約がデータセンター構築の制限につながるべきではないと考えているとのこと。
一方で、国立メイヌース大学のパトリック・ブレスニハン博士は、データセンターの継続的な電力消費量増加を黙って見過ごした場合、いざというとき国民に対して節電を求めるような政策がやりにくくなると指摘。二酸化炭素排出量削減のために、政府がより多くのデータセンターの開設を取りやめさせるべきかどうかの議論につながるはずだと述べました。
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