「衣装制作や入園・入学準備品の制作など、アトリエとしてご利用ください!」――。
カラオケ「JOYSOUND」池袋西口公園前店が実施している期間限定サービスが、ツイッターで注目を集めている。カラオケルームの利用者が、税込み1000円で貸し出しミシンを使えるというものだ。実施の経緯を聞いた。
カラオケで、「縫い物」
JOYSOUND池袋西口公園前店では2022年2月25日から期間限定で、「ミシンセット」の貸し出しサービスを実施している。カラオケ室料とワンドリンクオーダーに加えて、1セット1回につき税込み1000円で利用可能。
セットの内容は、ミシン針付属の家庭用刺しゅうミシン「parie」(ブラザー工業)、アイロン、アイロンマット、布切りハサミ、チャコペン。ただしメンテナンスなどにより全てが揃わないこともある。そのほか制作に使用する布や糸、針などの消耗品は持参が必要だ。
話題のきっかけとなったのは、ツイッターユーザーの癒堕(@xxx11YUDA26xxx)さんによる4月26日の投稿だ。「家でミシン使えないから、今話題のJOYSOUNDにて縫い物しに来た」と、サービスの概要を紹介した。
投稿には、案内されたカラオケルームや貸し出されたミシンの写真を添付した。その後のツイートでは、「疲れたらちょっと休憩って感じでカラオケもできて最高!」と魅力を伝えている。
発端の投稿は1万8000件以上のリツイートや4万件超の「いいね」を集め、ツイッターでは「ちょっと使いたい時に良さそう!!」「ミシンの音って意外と大きいから、カラオケルームで使えるのはサイコー!!」など好意的な反応が広がっている。
この投稿者は実際に利用した感想を「説明対応が凄く丁寧で、何かあっても安心した事と、広々と黙々とやれる空間がとても良かったです」と、27日の取材に答えた。今回は「仮装衣装」の制作をしたという。
JOYSOUNDを展開するエクシング(名古屋市)の広報は同日、普段からサービス改善のためSNSの動向を追っているとし、話題となった投稿についても「拡散が広がる前から認識しておりました」とJ-CASTニュースに明かす。そのうえで、
「あまりの反響の大きさに驚くとともに、担当者一同、非常に喜んでおります」
と伝えた。サービス開始以降、SNSの口コミによって利用者が増加しており、現在では週4回以上の利用がある。予約した利用者が優先され、部屋の広さに関しては店舗が人数に応じて案内する。