本日2022年4月29日の金曜ロードショーは『魔女の宅急便』! 言わずと知れたスタジオジブリの代表作の1つで、スッキリした爽やかなストーリーは初期ジブリって感じがする。最近のジブリの魔女はおどろおどろしいからな。こういうので良いんだよ、こういうので。この頃のジブリ最高だよなー!
11月1日に愛知県の愛・地球博記念公園内に開業するジブリパークも初期~中期の作品がメインになる模様。私(中澤)にとってはどストライク! 楽しみすぎるー!! そんなジブリパークの開業が待ちきれないので、今行ってみた!
・駅の出口が公園に繋がる
名古屋駅から市営東山線で藤が丘まで行き、ゆりかもめみたいなリニアモーターカー「Linimo(リニモ)」に乗り換えて360円の愛・地球博記念公園。またの名をモリコロパークという。愛知万博の会場にもなった場所だけに、東京からの交通の便は良かった。
駅構内には直で公園に繋がる出口が。出口に貼られた貼り紙によると、「サツキとメイの家」は2021年11月1日から休業しているらしい。どうやら、愛知万博のパビリオンのようだ。ジブリパークが話題になる前からジブリ感出してたのね。知らんかった。
・駅前の現在
さて置き、出口を出るとプロムナードが続いている。おそらく、この先に3月23日に公開されたジブリパークの入り口・エレベーター塔があるのだと思われるが、景色を見てみると公園と言うより工事現場だった。
公園北入口にウェルカムな空気は皆無。むしろ、首を伸ばしたクレーン車がこう言っているような気がした。「えッ!? 今ッスか!?」と。
・ワクワク
ジブリパーク開業に合わせて、愛・地球博記念公園全体も変わるのかもしれない。そんなプロムナードをテクテク歩いて行くと……
エレベーター塔あったーーーーー!
遠くに小さく見えただけだが明らかに周りと世界観が違う。あのポイントから何か物語が始まりそうな期待感があるのだ。例えるなら、ディズニーランドに向かってる時にシンデレラ城が見えた時のように。入口としてはグッドと言えるのではないだろうか。
・近くで見てみると
丘から突き出す形で建っているエレベーター塔。スタジオジブリの公式Twitter「@JP_GHIBLI」によると、「『天空の城ラピュタ』の世界のモデルとなった、19世紀末の空想科学世界をもとにデザイン」されたのだとか。確かにジブリパークの入口は『天空の城ラピュタ』が適任だろう。
しかし、近くで見てみると、むしろクロノ・トリガーみたいだった。時計とか月とか蒸気世界的なデザインとかめっちゃクロノ・トリガー。若干マニアックな作品でも良いなら、『空想科学世界ガリバーボーイ』である。まあ、公式も天空の城ラピュタじゃなくて、19世紀末の空想科学世界って言ってるしな。
というわけで、入口については「あのシーンに出てきたヤツや!」っていう種類の感動はない。ただし、上記の通り、建物の世界観としてはバッチリ。ウソみたいだろ? エレベーターなんだぜ。
・地球屋が見えるスポット
現状、公開されているのはこのエレベーター塔だけだが、せっかく愛知県まで来たので愛・地球博公園も満喫しよう。エレベーター塔から下に降りると「青春の丘エリア」の予定地になっている。『耳をすませば』と『猫の恩返し』のエリアだが開業前なのでもちろん工事中。でしょうね。
そこでスルーして進んだところ、池の向こうに広大な芝生が見えた。その名も「大芝生公園」というようだ。
親子が追いかけっこしてたり、カップルがくつろいでいたり、ジブリパークの工事中でも幸せな休日オーラがまき散らされている。芝生が気持ちよさそうなので歩いてみたところ……ん? あそこに見えるのってまさか……
地球屋……!
実は、大芝生公園は、川を挟んで青春の丘エリアの向かいに位置する。で、川側に目隠しがないため、青春の丘エリアが丸見えになっていたのだ。地球屋がほぼ完成してるゥゥゥウウウ!!
エレベーター塔と違い、完全にあの地球屋だ。大芝生公園から見えるのは、作中では建物の裏にあたる面。街を見下ろすテラスがついている側である。見比べなくとも「地球屋だ!!」と思ったので再現度は高そうだ。
・ジブリの大倉庫エリア
ひょっとしたら、他のエリアも見えたりするかもしれない。そこで念のため回ってみることにした。まずは、大芝生公園の南西にある「ジブリの大倉庫エリア」に行ってみると……
ガッチリガードされていた。
ジブリの大倉庫が入る予定になっている元温水プールの建物自体が塀で囲われているため、マジで何も見えない。ただし、工期を見ると、2022年4月28日までになっていたので、ひょっとしたらもう中身は大分出来上がっているかもしれない。ちなみに、私が訪れたのは4月上旬である。
・魔女の谷エリア
さて、次に近いのは東に進んだ「魔女の谷エリア」。ここは『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』の2作品にちなんだエリアだ。ジブリパークの公式サイトに掲載されている予想図ではハウルの城の姿もあり、ファンシーな雰囲気が子供も喜びそう。な・の・だ・が……
今見えたのはこれだけ。
・もののけの里
ちょいちょい小屋を作り始めましたって感じ。まあ、このエリアと「もののけの里エリア」は開業予定が2023年だしな。というわけで、言うまでもなく、もののけの里も……
こうなってた。
入れる範囲から見た限りでは、まだ建物らしきものは何もないように見えたが、工事場所が奥すぎてよく分からない。1つだけ分かったことは思っていたより広いということ。
地図で見たら公園の1部にしか見えないんだけど、そもそも愛・地球博記念公園自体がハチャメチャに広いので、相対的にエリアが小さく見えているだけであった。各エリアを回るだけでそこそこ良い運動になりそう。
・どんどこ森エリア
で、その縮尺で公園の地図を改めて見てみると、最後の1つである「どんどこ森エリア」は結構遠い気がする。『となりのトトロ』にちなんだこのエリアにあるのは「サツキとメイの家」。そう、駅の出口に貼り紙のあったスポットである。
ああ、そうだ。「サツキとメイの家」は2021年11月1日から休業している。つまり、今はやっていないはず。だが、ここまで来たらこの目で確認しておきたい。ひょっとしたら何か見えるものがあるかもしれないから! いざゆかん!! あーるーこー♪ あーるーこー♪ わたしはげんきー♪
山すぎた。
工事中で道を迂回しているためか普通に山道に突入していく。サツキとメイの家を裏の崖から攻め落としている気分だ。ワシャ戦国武将か!
とは言え、それだけに……
展望塔からサツキとメイの家がバッチリ見えた。
前述した通り、愛知万博のパビリオンとのことだが、私はサツキとメイの家を見るのが初めてなので、新しいものが加わっているのか分からない。ただ、ショベルカーも置いてあるし工事はしている模様。あ! バス停もあるー!!
・物語が始まりそうな場所
というわけで、今のところ判明しているエリアは全て回ったわけだがいかがだっただろうか。個人的には、地球屋が見られた時点で割と満足だった。
今はまだ遠くから見るだけしかできないエリアの数々。そこには一体どんな物語が詰まっているのか。ジブリパークの開業がまた楽しみになったのだった。落ち込むこともあるけれど、私この公園が好きです。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼休憩所にはトトロも