【え?】深海魚、ソーセージになる / 駿河湾の深海魚を気軽に味わえる「あおやまさおりのしんかいソーセージ」を食べてみた!

ロケットニュース24

深海魚のソーセージとは……? その商品を見つけた時、2つの単語がうまく結びつかずに数秒考えこんでしまったのは言うまでもない。

確かに世の中には魚肉ソーセージというものがある。そう考えると、同じ魚類である深海魚がソーセージになったって何らおかしいことはないのかも。

深海魚入りのソーセージって、普通の魚肉ソーセージと何が違うんだろう? やっぱり味や食感が違ったりするのかな……? 

疑問を解消するべく、さっそく食べてみることにした!


・いざ実食

そんなわけで購入したのは、「あおやまさおりのしんかいソーセージ」。

静岡県沼津市の戸田(へだ)漁港から魚を直送してくれるオンラインショップ「深海魚直送便」や沼津市の観光案内所「三の浦総合案内所」などで、税込1080円で販売されている。

ちなみに商品名に出てくる あおやまさおり(青山沙織)さんは、静岡の海PR大使で、深海魚を全国に発送する事業に取り組んでいる方らしい。

パッケージを見てみると、豚肉や香辛料など普通のソーセージにも使われている材料が表記されている。豚肉も使われてるってことは、深海魚100%ってわけではないんだな。


やっぱり目を引くのは「沼津産深海魚(魚肉(メヒカリ、ムツ)、エビ)」の部分だろう。あおやまさおりのしんかいソーセージでは、これらの魚介類がミンチになって豚肉の中に混ぜ込まれているらしい。


メヒカリはこんな感じの魚。アオメエソとも呼ばれ、唐揚げや天ぷらにして食べられることもあるらしい。


ムツはこんな感じの魚。こちらも煮つけや塩焼きにするとおいしいらしい。食べられる深海魚ってアンコウとキンメダイくらいしか知らなかったけど、意外といっぱいいるんだなぁ。


ポップなパッケージから取り出したソーセージは、一見普段食べているものと何ら変わらないように見える。同封されていた文章によると「焼いて食べるとおいしい」とのことだったので……


さっそくフライパンの上に投入。漂ってくる香りもジュージューいう音も完全に肉を焼いている時のそれで、今のところ深海魚の気配は微塵も感じられない。


数分後、ほかほかに焼きあがったソーセージがこちら。いい感じに焼き色がついていておいしそう~!


冷めないうちに急いで口の中に放り込んでみると、たっぷりの肉汁が口いっぱいに広がった。焼き目の香ばしさも相まって、「肉食べてる!」という気持ちを存分に味わうことができる。

商品紹介の文章には「味を濃い目にしてあります」とあったけれど、魚のすり身が入っているからなのか普通のソーセージと比べてふんわりとした食感と味になっている気がした。

魚特有の生臭さや風味は全くなく、しっかり味わってようやく「魚肉ソーセージみたいな味もするかも……?」と感じる程度だ。

何も知らずに食べたら「やさしい味のソーセージだな~」くらいにしか思わないだろう。このおいしさは、何度も試作を重ねた結果たどり着いたものだそうだ。


・茹でても美味だった

そんなわけで「あおやまさおりのしんかいソーセージ」は、豚肉と魚肉のいいとこ取りをしたようなとってもユニークな商品だった。

後日茹でたバージョンもいただいてみたのだが、パキッとした食感と肉の味を存分に堪能することができてこちらも大変おいしかった。通常のソーセージと同じように、スープやパスタなど様々な料理に使うこともできそう。

ソーセージという万人受けする食品に加工されていることで、気軽に深海魚を味わえるこちらの商品。皆さんも是非1度お試しあれ!

参考リンク:深海魚直送便
執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.

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