吉野家騒動に批判が出るのは当然だが過度なキャンセルカルチャーには功罪あり

アゴラ 言論プラットフォーム

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

吉野家の常務による、大学講義における問題発言が大きな話題になっています。

その発言詳細は繰り返しませんが、まったく弁護できない不適切極まりないものだと思います。批判が起きるのは当然で、会社・大学からも迅速な処分が下りました。

しかし、難しいのはそこからです。

先のオリンピック関連でも属人的な不祥事が続いた際、作品や所属組織にどこまで責任を問うべきなのか?が一つの焦点になりました。

冒頭に牛丼を食べたツイートをした通り、私は過度なキャンセルカルチャー(不買運動などの排斥行為)は慎重であるべきだとの立場です。

例えば今回のケースでは、当該会社の牛丼のブランドイメージは落ちることになりますし、食べたくないと思う人も多い出るでしょう。

それは然るべき事であり、会社などの組織もそのダメージは重く受け止めなければならないと思います。

ただ、会社がその不適切な方針を許容して突き進んでいるといのであればまだしも、完全に非を認めて謝罪をしている案件について、さらに不買運動・排斥行為を続けるのは不寛容が過ぎるのではないかと率直に感じています。

組織も人間も、必ず過ちを犯すものです。

その時に、所属組織に猛抗議を入れたり、過去の功績や作品まで含めて全否定することが、どのような社会的影響を与えるのかは、やはり慎重に考えるべきだと思います。

不祥事を批判・指摘するなと言っているわけではありません。そのやり方と程度が…と、本当にこの線引は難しいものです。

でもやっぱり、失敗した組織や人が(心から反省をしたのなら)再評価・再チャレンジできる社会であるべきだと信じて。

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動画でもコメントしました。

牛丼単体としてはもっとも好きなチェーン店である吉野家さん(定食などのメニューを含めるとM屋が…)の、奮起と再発防止策にご期待を申し上げたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年4月21日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。