【やじうまPC Watch】オレオを割った時、どちらにクリームが残るかは8割の確率で予測可能。米大研究

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オレオを2枚に分けた際に、“ウェハ1”にクリームが残る可能性が高い

 クリームサンドクッキーとして名を馳せているナビスコの「オレオ」。これをどう食べよるかは人それぞれだと思うが、2枚のクッキーを分離させて食べている人がいるとしたら、この研究結果は注目に値するかもしれない。それは「2枚のクッキーを分離させた際、80%の確率で片側にクリームが残る(それも固定した方向)」であるという点だ。

 マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究員らはこのたび、オレオを2枚に分離させた際に高い確率で片側にクリームが残ることを発見し、「オレオ学(Oreology)」の論文として発表した。分離の際の力や回転速度、クリームの量、フレーバーの違いなど複数の観点から分析した結果、力学的による影響はほとんどなく、これは製造過程が要因となり、どちらにクリームが残るかは決定づけられているという。

 研究によれば、オレオを分離させた際に、レギュラーボックスの場合は(パッケージの正面から見て)左側のクッキー、ダブルボックスの場合は右側のクッキー、メガの場合は上側のクッキーに、80%もの確率でクリームが付着する。論文内ではこの高い確率でクリームが付着する方のクッキーを「ウェハ1」と呼んでいる。

 これは製造過程によるもので、ウェハ1の上にクリームを載せてからウェハ2を載せるため、ウェハ1とクリームの接合が強くなるためだとしている。この向きの関係はパッケージ後も維持されるため、このように確率が高くなる。

 ただし、これは工場出荷後トラブルなしですぐさま消費者の手に届いた場合の話。何らか外的要因が加わると、この法則は乱れ、必ずしもウェハ1側にクリームが付着するわけではない。パッケージを落下させてしまった場合は、落下した方向のウェハにクリームが残る可能性が高くなるほか、熱や湿度、クッキーの劣化といった外的要因によって、クリームの残り方にも違いが出るとしている。

落下させてしまうとこの法則が乱れる

 ちなみに研究員のCrystal E. Owens氏は、オレオをひねった際にかかる力を、研究室にある大掛かりな機械ではなく、家庭内でも容易に計測できる機材「Oreometer」を制作し、3Dプリンタで出力して使っているという。

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