テレワーク中は基本的に部屋着で過ごしているが、ビデオ会議の予定があると、そのたびにワイシャツ姿に着替えることになる。洗濯物が2倍に増えるので困ったものだが、とはいえ家にいるのに、一日中ワイシャツ姿で過ごすのも窮屈だ。
……この記事を書いている時点で、東京都でまん延防止等重点措置が解除されてから25日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回はアプリの力で“ワイシャツ姿の自分”というアバターを生み出し、彼にビデオ会議に出席してもらった。
4月11日(月):TeamsやZoomで背景を合成中……
今日はクライアント主催のビデオ会議で、久々にTeamsを起動することに。しばらく使っていなかったので、背景を最近Zoomで使っているものと同じものに設定しなおした。
背景の合成には一時、「Snap Camera」というアプリを使っていたが、利用するWebカメラの設定変更でフリーズしたり、椅子のヘッドレストが身体の一部として認識されたりすることがあったので、結局使うのをやめてしまった。ビジネス向けの背景も用意されていて気に入っていたのだが……。以降はモデルルームのリビングの写真を探しては、ZoomやTeams、Google Meetの背景として使用している。
4月12日(火):Zoomの画面上でモナ・リザになってみた
ビデオ会議などに使っているWebカメラでモーションキャプチャを行うことで、Vチューバ―のようにアバター(同アプリ上ではFaceと呼んでいる)を操れる「xpression camera」の正式版がリリースされたと聞いたので、さっそくインストールしてみた。メイン画面には犬や猿、モナ・リザなどが表示されており、どうやらこれらの姿を借りて、ビデオ会議やライブ配信などに参加できるらしい。
さっそく利用するWebカメラの設定を行ったところ、話しかけたり、首をかしげる様子に合わせて、画面上のアバターが動くようになった。Zoomのカメラ設定には「xpression camera」という項目が追加されており、これを選べばアバターをビデオ会議に呼び出すことができる。さらに、「Virtual Background」の設定を行えば、背景を合成することも可能だ。
とはいえ、ここまでの内容であれば、以前に紹介した「3teneFREE」や、「FaceRig」でも同じことができる。ここで注目したいのが、「xpression camera」では自前で用意した写真を、アバターとして利用できること。つまり、自分のスーツ姿の写真を用意すれば、“パジャマ姿のままビデオ会議に参加できる”らしいのだが……、そんなことが本当に可能なのだろうか?
4月13日(水):スーツ姿の写真を使ってアバターを作成!
明日には会社のミーティングがあるので、資料などの準備をすることに。それに合わせて、「xpression camera」で利用する写真も用意してみた。
今回はいつものビデオ会議の様子をそっくり再現したいので、Zoomを起動して、新規のミーティングを作成。Webカメラの方に目線を合わせた状態で、「Win」+「PrintScreen」のショートカットを入力し、デスクトップ全体のキャプチャを「ピクチャ」フォルダ内にある「スクリーンショット」フォルダに保存した。あとは、その画像からペイントなどのアプリを使って、カメラ映像の部分だけを切り出せば、合成用の画像の準備は完了だ。
この画像を「xpression camera」に読み込ませた状態で、Webカメラの方に顔を向けると、通常のアバターと同じように動くようになった。ただ、カメラの角度が変わると、“ろくろ首のように首が伸びる”、“顔がねじれる”といった放送事故が発生したので、ビデオ会議に出るなら顔は正面を向けたまま固定する必要があるかもしれない。
なお、合成用の画像を撮影する際に、背景のぼかし有り/無しの2パターンを用意したが、ビデオ会議ではぼかし無しのものを利用した方がよさそうだ。この状態で会議中にZoomの背景ぼかし機能を使った方が、顔の輪郭が自然に表示される。ちなみに、背景の合成を全く使わないと、顔の周辺が微妙にゆがんで見えるので、ぼかしを入れるか、何らかの背景を合成するのがよさそうだ。
また、自前の写真をアバターにする機能は有料版のもののようで、7日間の使用期限があった。できれば、この期間中にビデオ会議に参加して、「相手を誤魔化せないか」を試してみたい。