「月曜日のたわわ」という「月曜日が憂鬱な社会人に向け、豊満な体型をした女子を中心に描かれるショート作品」が日経新聞に全面広告を出して、炎上してしまいました。
ハフィントンポストの「「月曜日のたわわ」全面広告を日経新聞が掲載。専門家が指摘する3つの問題点とは?」の東工大の治部准教授の解説によると、今回の全面広告について、「見たくない人」にも情報が届いたこと、「ステレオタイプ(世間的固定概念)」を肯定したことなどをあげています。
全面広告に対する主な批判は以下のようなものがあります。
毎日痴漢にあいながら通学していた女性と、痴漢がフィクションだと思っている男性では、月曜日のたわわの見え方がかなり違うんだろうな…
— つるたま/性教育 (@tsurutama_ALLY) April 8, 2022
大人が子どもを性的に欲望する目線で見ることは、内心に留めたり、ゾーニングを徹底した場でならいざしらず、不特定多数の目に触れる場でやってはいけないこと。そう見られる側の属性持ちの人格や尊厳を無視する行動ですよ。
ということがなぜそんなに常識にならないのかあきれる…
— 弁護士 太田啓子 「これからの男の子たちへ」(大月書店) (@katepanda2) April 8, 2022
これらの批判に対して、ネット上では意見が分かれています。
嫌だ嫌いけしからんというのもn=1
私の意見もn=1です。— 片桐まめこ (@mamecoisfreedom) April 8, 2022
「見たくない表現に触れない」という利益は、常に経済的な自由を含む諸権利・利益に優越するものではないという判例があるそうです。
記事では「見たくない表現に触れない権利」をメディアが守っていない点を問題視しているが、法的には、市営地下鉄の列車内における商業宣伝放送に違法性がないとした最高裁判例が想起される
「月曜日のたわわ」全面広告を日経新聞が掲載。専門家が指摘する3つの問題点とは? https://t.co/slulOdvbR8
— 平 裕介 (@YusukeTaira) April 9, 2022
表現による危険にもいろいろな種類がありますので、分析が必要かもしれません。
なんか『月曜日のたわわ』の件で、
「あなたは現実と創作の区別がついているけど、そうじゃない人もいることを分かるべきだ」
とかいうご意見を頂きましたが、
そんなことを言われたら、
私が書いている殺人事件をテーマにしたミステリの方が、遥かに危険だということになるのですが……— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) April 9, 2022
たしかに、日経新聞の広告はもっとヤバイものがあると指摘は心当たりがあります。
たわわ→好きじゃないがそういう漫画はあってよい
たわわの広告が日経新聞の下段にのる→ヤバい本の広告いくらでもあるしまぁよい
「4月4日は今年の新入社員が最初に迎える月曜日です。不安を吹き飛ばし、元気になってもらうために全面広告を出しました」→広告意図に不快感を感じる
我の意見
— OL王 (@super_ol_war) April 6, 2022
「性的搾取」などといった言葉が定義なく安易に使われることを危惧する声も。
『月曜日のたわわ』の広告に「性的要素」があることは否めません。
しかし、あの広告は『性的搾取』の定義にも『性的客体化』の定義にも該当しません。なぜ、それが『性的消費』には該当するのでしょうか。明確な定義が存在しない言葉なので、ぜひ汐街コナさんのお言葉でご説明いただきたく存じます。 https://t.co/GXzp1Uloqt pic.twitter.com/I179iAdPkz
— 神崎ゆき (@yukinoko811) April 8, 2022
今回の炎上は、さまざまな原因が考察されていて興味深いです。
月曜日のたわわの日経新聞の広告の件、「『月曜日のたわわ』というコンテンツと広告を掲載した日経新聞が炎上してる」のではなく、「オタクが喜びそうな絵柄の作品の広告が大手新聞の一面に掲出されたが気に入らなくて、何とか理屈捏ねて炎上させようと放火してる奴らがいる」の方が実情に沿ってる
— さかも⋈病気検査中 (@nebusokuqchan) April 5, 2022
個人の怒りと社会正義が曖昧模糊となった、現代を象徴する事案となりました。