私がスピーカー内蔵サングラスにハマった理由。Bose FramesやAnker Soundcore Framesを実際に使ってレビュー

GIZMODO

サングラス x イヤホンの可能性…!

テクノロジーとして、まだまだ進化過程にあるスピーカー内蔵サングラス。もれなくすべての人におすすめできる…というわけではないけれど、ハマる人にはかなりハマる!と話題です。個人的にも、Boseがかなり気になっています。

では、そもそもスピーカー内蔵サングラスとはどんなもので、どんな選び方をするべきか、実際に愛用中だというwirecutterスタッフによると、使用感は次のとおり。


「最近ちょっとストレスが溜まってきたなぁ」と感じるとき、みなさんはどんな気分転換をしていますか?わたしは、ノイズキャンセリングイヤホンで音楽の世界に浸るのが好きです。でも周りの音がまったく聞こえなくなるので、特に自転車や車がすぐ隣を走るような道だとやはり注意が必要だなぁと思っています。

その点便利なのが、スピーカー内蔵サングラス。耳を塞がないオープンイヤー式イヤホンと同じように、音楽を聴きつつ、周りで何が起きているのかも聞こえるという安心感があるので、ちょっとした散歩にも最適です。

スピーカー内蔵サングラスとは?

Photo: Elissa Sanci

スピーカー内蔵サングラスは、フレーム部分にスピーカーやマイクを内蔵。見た目はサングラスですが、ワイヤレスイヤホンのように音楽を楽しむことができます。耳を塞ぐ必要がないため、たとえば車通りのある道を歩くときでも安心。Bluetooth経由でスマホに接続すれば、通話のほかSiriやAlexaで音声コマンド機能を使えるのもポイントです。

個人的には、“周囲の音が聞こえるのに自分が聴いている音楽は誰にも聞こえない”という状況がなかなかシュールでワクワクします。

スピーカー内蔵サングラスの弱点

さまざまな製品を試したところ、音質にこだわるとデザインが微妙だったり、逆にデザインが良くても音質はイマイチだったりすることがありました。

また、通常の音量であれば音漏れすることはないですが、音量を上げすぎると周囲にはっきり聞こえるので注意が必要です。

スピーカー内蔵サングラスおすすめ

スピーカー内蔵サングラスを選ぶ際に、Bose Noise Cancelling Headphones 700Anker Soundcore Life Q20など、イヤホンの名門であるBoseAnker Soundcoreにフォーカス。

4つのスタイルから選べる新しいBose Framesの価格は2万7500円から。Anker Soundcore Framesは200ドル(約2万4000円)から。

スピーカー内蔵サングラスおすすめ:Bose Frames

Photo: Elissa Sanci

まず、Bose Framesの音質は最高です。同社いわく、低音やフルサウンドは提供していないとのことですが、それでも一般的なイヤホンのドライバーが豆粒サイズなのに対して、約4倍大きなダイナミックドライバーを内蔵。これにより、いつもの音楽も壮大な交響曲のように聞こえます。ただ、テンプル(サイド)が太く、ずっしりしたデザインになっています。キャットアイフレームモデルスポーツサングラスタイプも出ていますが、同じことがいえます。

ちょうど良い音量で音楽を聴いてみても、隣にいたパートナーには聞こえていなかったとのこと。ただ、そこから数段上げると音漏れしたようです。特に音楽よりも話(ポッドキャストなど)のほうが聞こえやすいみたいで、結構控えめな音量で流しているつもりでも、何を言っているかほぼ一言一句聞き取れたと言われました。

操作に関しては、サングラス本体でコントロールができるので、いちいちスマホを取り出す必要がなくて便利です。電源を切るには、サングラスを逆さまにするか、ちいさなボタンを押すか。同じボタンで曲の再生、一時停止、スキップ、再開、さらに通話操作もできます。ただ、押す回数を忘れたときにはやっぱり紛らわしいなぁと思います。

スピーカー内蔵サングラスおすすめ:Soundcore

Photo: Elissa Sanci

Soundcoreは、見た目がスタイリッシュなサングラス。特徴的なのは、完全カスタマイズが可能なこと。細身のテンプルに好きな形のレンズ、大きさのフレーム(10種類)をあわせることができるので、自分好みのサングラスを見つけやすいはず。

Photo: Elissa Sanci

Soundcoreはデザインが優れている一方で、やはり音質はBose Framesの方が良いです。ドライバーが小さいためか、音楽も小さく聞こえる印象です。ただ、音楽よりもポッドキャストやオーディオブックとの相性はかなり良さそうです。

操作に関しては、Bose Framesと同様にサングラス本体でコントロールができるので、いちいちスマホを取り出す必要がなくて便利です。常時オンの音声コマンド対応で、曲の再生、一時停止、音量調節などを含む8つの音声操作ができます。さらに、サングラスを外すと自動で一時停止、サングラスをかけると曲の再開ができるのもポイント。

また、やはり一定の音量を超えると音漏れしやすいようです。音楽だけでなく、通話している際にも隣にいるパートナーからよく内容が聞こえると言われました。ちょうど良いと感じる音量にとどめておけば問題ないです。

スピーカー内蔵サングラスを買うべきなのはどんな人?

結論として、スピーカー内蔵サングラスを買うべきかどうかでいうと、おそらく多くの人にとって答えはノーといえるかもしれません。テクノロジーとして進化を遂げている過程にあるため、今のところはヘッドホンにもなるサングラスというアイデアが気になっている人、音質にはそこまでこだわらない人にのみおすすめできるアイテムです。

結局のところ、好きなデザインのサングラスに、たとえばHear Throughモード(街中でも周囲の音を拾える)があるJabra Elite Active 75tのような定評のあるイヤホンをあわせるほうが無難ともいえます。

オープンイヤー式イヤホンに興味があるという人には、Bose Framesよりも安く、音質の良さはもちろんのこと、あらゆる場面で使いやすいBose Sport Earbudsがおすすめできます。

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