インテル株式会社は、国内におけるクリエイターの育成や支援を目的とした「インテル Blue Carpet Project」を発表した。これにあわせ、1回目のイベントとなる「Intel Blue Carpet Fes 2022 Spring」を工学院大学 新宿キャンパスにて開催した。
イベントでは、同社代表取締役社長の鈴木国正氏と、同社第二技術本部 部長の安生健一朗氏から、クリエイター市場の動向やプロジェクトの概要に関して説明が行なわれた。
2021年のPC年間出荷台数は、テレワークによる需要が継続したことなどから、2020年比で13.5%増加し、約3億5,000万台に達する見通しで、ゲーミングやビジネスだけでなく、クリエイター市場もこれをけん引した。企業だけでなく個人でもコンテンツを作成し収益化するといったことが可能となり、クリエイター市場は拡大しているという。
その規模は2021年5月時点で約1,042億ドル(日本円で約11兆円)に達しており、YouTubeなどの各種プラットフォームを活用したクリエイターも全世界で約5,000万人にのぼる。デジタルコンテンツの作成には高性能PCやIoT機器などのデバイスが不可欠で、今後も需要拡大が見込めるとした。
こういった動きを受け、同社では国内のクリエイターを支援する「インテル Blue Carpet Project」を始動。トップクリエイターを中核としたコミュニティのインテルBlue Carpet Club、次世代のクリエイター育成、フェスを通じて、クリエイションとテクノロジーをつなぎ、クリエイティブ制作全体の底上げとともに、生み出されるコンテンツをより多くの人々に届けることを目指すという。
プロジェクトでは、クリエイティブを学ぶアマチュアや学生などを主役に据え、インテル Blue Carpet Clubに参加するトップクリエイターとつながる機会を設けたり、制作プロセスのシェア、セミナーやワークショップといったイベントを行なうフェスなどを通じて、クリエイターの活動を盛り上げていくとした。
その一環として、学生向けの作品発表会として「インテル Blue Carpet Studio」を開催。コンテスト形式ではなく、展示会形式で実施するもので、作品だけでなくその制作工程も含めて発表し、クリエイター同士で刺激し合い、高め合える場になるという。2022年夏、冬、2023年春と複数回実施していく。
加えて、「Tokyo Projection Mapping Award 2022」や、工学院大学主催の「壁FES」、EIZO主催の「イラストコンテスト」などにもインテルとして協賛を発表している。
そのほかイベントでは、東京藝術大学 副学長 大学院映像研究科教授の岡本美津子氏と安生氏によるトークセッションや、Blue Carpet Clubメンバーによるスペシャルクリエイタートーク、ワークショップセッションなども行なわれた。
コメント