現在、絶賛コロナ隔離生活中の佐藤です。3月15日から1週間、東京・有楽町の療養施設を1歩も出ることができない。
入所前から「ゲームを楽しむ時間にするしかない！」と確信していた私は、話題のゲーム『エルデンリング』をやる気満々で入所した。
ちょうど序盤の強ボス「星砕きのラダーン」も猛烈に苦戦していたので、滞在中にじっくり撃破しようと企（くわだ）てていたのである。だが、その計画はもろくも崩れ去った……。
・ゲーム好きおじさん
なにを隠そう私は結構ゲーム好き。いや、こんな風に言うと こだわりでもあるかのように聞こえてしまうけど、ただの「下手だけどゲーム好きおじさん」である。PS5はいまだ購入しておらず、パソコン（配信サービス「Steam」利用）でプレイしている。
ゲーミングノートパソコンを購入してからのプレイ時間はざっとこんな感じだ。
サイバーパンク2077 280時間
ザ・エルダースクロールズ スカイリム 241時間
ウィッチャー3 392時間
フォールアウト4 286時間
レッド・デッド・リデンプション2（ストーリー・オンライン合わせて）361時間
高評価の定番ゲームをゆっくり楽しむことを好んでいる。多少古い作品でも攻略サイトや攻略動画を見ながら、じっくりストーリーを味わうのが私のプレイスタイルだ。そんな私が『エルデンリング』を始めてしまった……。
正直に言うと、発売元「フロム・ソフトウェア」の作品はコレが初めて。ダークソウル系のゲームは未経験。つまり、フロムの「死にゲー」を知らずしてプレイし始めてしまったのである。
その結果、当サイトの江川資具が発売直後にレポートしているように、一番最初に出会うモブエネミーに秒殺される洗礼を受けて唖然とした。「YOU DIED」と表示された画面を眺めて私はつぶやく……。
なにこのゲーム？
その後も理不尽な敵キャラに数々遭遇し、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も死に、気が付けばプレイ時間が100時間を超えていた。
なのにだ！ まだ序盤。先に挙げた作品たちの場合、100時間を超えるともう中盤か、作品によっては終盤。ストーリー2周目なんてこともある。しかしエルデンリングは違う。時間はそれほど関係ない。
時間をかけても操作キャラは強くならない。強くしたければレベルアップが必要で、レベルアップには「ルーン」と呼ばれるゲーム内通貨が必要になる。
ルーンは敵を倒せば取得できるけど、死ぬとフィールドに落としてしまう。回収すれば損なわずに済むが、未回収のままでまた死ぬとゼロになってしまうのである。
つまり……死に続けているといつまで経ってもレベルは上げられない。弱いままの時間が長く続くだけなのである。上手くなって敵を倒さないと強くなれない。
なんて硬派なゲームなんだ～!!
そこら辺の雑魚にさえ即死させられて
「もうやめてやる！」と何度口に出したことかッ!!
・ラダーンは格が違う
そんな私が序盤の強ボス「星砕きのラダーン」までたどり着くことができた。それだけでも自分を褒めてあげたい。
が！ コイツはそれまでの敵と格が違う。まずデカイ。両手に巨大な刀を持った牛人間みたいなのが、ヨボヨボの馬に乗ってるんだけど、動きが異常に速い！ そして攻撃が多彩で即死級の技を絶え間なく繰り出してくる。
近づくことすらできない。どうすりゃいいんだよ……。
そして私はここでも「YOU DIED」の山を築き上げることとなった。
最初の50回くらいは「くそー」と悔しく感じるんだけど、それ以上になると悔しいとさえ思わなくなり、「はい、次」と事務的にゲームを再開。
100回を超える頃には、動きにムダがなくなり、相手の技を見極めて動けるほどに上達している。これがこのゲームのスゴイところだ。
初見で「絶対無理！ なんやこいつ!! むちゃくちゃだろ！」と思っていた敵と、100回以上相見えると「ホイ！」といいながら軽やかに攻撃を交わせるようになっているから、自分でも驚く。
スゴイな、さすがフロム・ソフトウェア、さすがエルデンリング！
・1週間かけて撃破するはずが……
という訳で施設滞在中にラダーン攻略するつもりが、肝心のものを忘れてきた。自宅にコントローラーを忘れてきた……。ってな訳で、翌日アマゾンで注文して、
その日の午後にエルデンリング再開。
1週間でじっくり攻略する予定が……
開始5分でラダーンを撃破してしまった……
やった～！ 倒した～!! けど予定より早すぎた～！
ちなみに私は強すぎる「戦技（せんぎ） 霜踏み」をがむしゃらに連発してぶっ倒した。残念ながら最新のアップデートでこの「霜踏み」が弱くなってしまったらしい。強いうちにラダーンを倒せてよかった。
というわけで、私はさらなる強力なボスを求めて旅を続けたいと思う。ラダーンより強いヤツがまだまだいるんでしょ？ 出会いたくないな～……。
参考リンク：エルデンリング、ゲームウォッチ
執筆：佐藤英典
Photo：Rocketnews24
Screeshot:Steam eldenring