もちろん名前は知っていたが、実際に行ったことも、見たこともなかった。私にとって「かっぱ寿司」は “まぼろしの回転寿司” に近い存在だった。
しかしいざ実際に「行く」となったら、別の意味でまぼろしだった。なぜって、めちゃんこ行きにくい場所ばかりにあるのだ(都内の場合)。しかし回転寿司四天王の一角であるがゆえ、行かないわけにはいくまい。
ちなみに駅からはタクシーを使用した。それほどに行きにくい。でもやっとついた。ここが、かの有名な、かっぱ寿司……!
広いカウンター席に通され、
メニューで(ボイル)えびのチェックをすると……
なんと……
4種類しかなかった……。
しかも、そのうち2つは、フリッターが乗っているだけ(まるエビの天むす風にぎり)のマヨがあるかないかだけという……
つまるところ、実質的には……
えび(小・大)と、フライ系の2種類のみ──!
あれだけメジャーかと思っていた「えびアボカド」も無い(2022年3月上旬時点、販売中止中)とは……なんとなく “違う国” に来てしまった感さえある。圧倒的なアウェー感。とにかもかくにも、まずは初手……
えび……!(税込110円)
ふむ……
なるほど。
めくって
ニュ〜で、
もどして
お醤油かけて
ぱくり
うん、しょぼ……
_人人人人人人人_
> ……くない!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
見た目に反して味はしっかり。濃い、と言っても良いかもしれない。薄いけど歯応えもよし。これ2貫で100円(110円)なら良い感じだな……。しかしながら、気になるのは
お値段2倍のビッグなやつ。(活〆大ぶりえび / 税込220円)
こっちのほうがウマそうだ……
と思いきや!
個人的には “ナシ” だった。味よし、大きさよし、歯応えよし、なのだが、何度食っても “そこはかとない生臭さ” が消えないのだ。「ノーマルえび」にはない生臭さの正体は何なのか? いずれにしても、ナシ。
あとは、フリッター的な「天むす風(税込110円)」は、ノーマルのほうに塩をつけて食べるのが美味しかった。けど、天むすというより「フリッター寿司」って感じである。なお、マヨのほうは「普通の味」だった。
ちなみにリピは、
強いて言うならノーマルえびだけど……
ボイルえび好きの人なら、かっぱ寿司はナシかなとぶっちゃけ思う。なぜって、やはり選択肢が少なすぎる。生えびを加えたら種類も豊富なのだが、ボイルとなると圧倒的にメニューが少ない。
何か嫌なことでもあったのか。どうしてそんなにボイルしたエビを避けるのか。まさか、エビを湯せんしたら おせんべいにされるとか思っているのではあるまいな? カッパだけに。カッパえびせん。おあとがよろしいようで。