やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! ジョウトツアーはどうだったかな? お兄さんはイベント自体は楽しんだし、実際に楽しめたんだけど、率直に「後味が悪いイベント」だったと思ってるんだ。
普段は超穏健派、自分ではブッダ並みに心が広いと思っているけど、今回ばかりは言わせてもらおう。これは自分のためだけじゃない、ナイアンティックのためだけでもない。ポケモンGOの未来ために、だ。
・率直に大荒れ
夏の「GOフェス」に並ぶポケモンGOの超ビッグイベント、それが「GOツアー」である。開催前日は……いや、開催1週間前くらいからワクワクが止まらない人も多かったことだろう。結局、リアルビッグイベントが1番楽しいよね!
今回は12時間にわたり「ジョウトツアー」が開催されたわけだが、おそらく多くの人がお兄さんと同じ “後味の悪さ” を感じているハズ。ネット上の声を見る限り「色違いサニーゴの確率が鬼畜だった」ことは、大きな理由の1なのだろう。
また「スペシャルリサーチが多すぎてクリアし切れなかった」なんて声も少なくない。特に地方でプレイした方は「ポケストップが少ないためバトルチャレンジの相手が出て来なくて詰んだ」なんてこともあったようだ。
・サニーゴの件は大目に見る
ちなみにお兄さんはサニーゴにレイドを112回周回したが、色違いサニーゴは出なかった。今回の目玉だっただけに悔しい気持ちはあるが、こればっかりは仕方がない。数年前から「ポケモンGOとはそういうゲーム」と悟りを開いているため、次回以降頑張ろうと切り替えは出来ている。
また、ボリューム満点のスペシャルリサーチについては「まあ、良かった」と考えている次第だ。確かにせわしなかったし、地域格差の件は非常に心苦しいが、一方で “祭り感” があったことも事実。これは素直な思いとして「大枠としてジョウトツアーは優良イベントだった」と考えている次第だ。
・いいイベントだったのに
思い返してみても「ラッキー爆湧きタイム」は激アツだったし、各時間帯に出現するポケモンは何かしらの見所があった。ツボツボに燃える人、ヨーギラスに燃える人、チコリータに燃える人。個人的にはソーナンスを絶滅に追い込む勢いで乱獲に明け暮れていた。
また、野生で出現する新規の色違い「キリンリキ」と「テッポウオ」が良心的な湧きだったことは見逃せない。あれくらい湧いてくれれば、ワンチャンはある。その他、レア度高めの「ホーホー」や「マグマッグ」もケチケチした印象は受けなかった。
だがしかし……。
お兄さんにはどうしても解せないポイントがある。それが「アドベンチャーボックスぼったくり価格問題」──。そう、気付いた方も多かったと思うが、目玉の1つ「色違いバルキー」のために必要なふ化装置のセット「アドベンチャーボックス」が、普段よりバカほど高かったのだ。
・露骨すぎるやり方
ざっくりその差は3倍で、どれだけナイアンティックに肩入れしても普段の2.5倍。喉から手が出るほど欲しい「色違いバルキー」のため、泣く泣くぼったくりアドベンチャーボックスを購入された人も多いことだろう。
先述のように、お兄さんは色違いサニーゴの件は一応消化しきれている。満を持して実装した地域限定の色違いポケモンを「そう簡単には出したくない」と考えるのは、ある意味で当然なのかもしれない。最初からそれを見抜けなかった自分が甘かった。
……が、アドベンチャーボックスの件に関しては「完全に足元を見ている」としか思えない。ある意味でサニーゴの件も足元を見ているのかもしれないが、大きく違うのはアドベンチャーボックスの件は “品の無さ” がエゲツないということだ。
・品が無さすぎる
これは「ええ、高いですよ? でも色違いバルキー欲しいんですよね? じゃあ買うしかないんじゃないですか?」と言ってるのと全く同じ。……そんなことってある? こういうことをされると普通に引くし「あ、結局そういうことなのね」と心が冷めてしまう。
ジョウトツアーほどのビッグイベント、言われなくても気持ちよくお金を使おうとしていたトレーナーは多かったハズ。こっちは迷いなく財布からお金を出そうとしているのに、その財布に手を突っ込んでくるのと同じ行為と言っていいだろう。
ビジネスである以上「いつも上品であれ」とは言わない。ただ、品が無いのはダメだ。サニーゴの件も確かに品はない……が、ポジティブに解釈すれば「品ゼロ」までは持っていける。ただし、アドベンチャーボックスは品がマイナス。つまり「下品」でしかない。
それで稼げたポケコインがいくらだったのか? それは多くのポケモンGOトレーナーの気持ちを冷めさせた対価と見合っていたのか? こちとら長年にわたり調教されているポケモンGOトレーナー、そんなことをしなくても金は使う。ナイアンティックはもっとポケモンGOトレーナーを信じろ。
・もっと信じて欲しい
ついでに言っておくと、私は多くのポケモンGOトレーナーが「ナイアンティックを応援している」もしくは「悪い感情は持っていない」と信じている。確かにTwitterなどでは口汚いコメントが目立つが、実際は8割くらいの人は温かい目で見ているのではないだろうか?
これはパズドラが好きな人はガンホーを、モンストが好きな人はmixiを捉える感情と同じで、そもそも自分が好きでやってるゲームの会社には「良心的であって欲しい」と願うもの。それが歪んで批判的な声になりもするが、感謝の気持ちを持ち合わせているプレイヤーの方が圧倒的に多い……と思う。
特にポケモンGOがポケモンすら知らなかった人たちに刺さったことを考えると、その比率は高いハズ。私自身、ナイアンティックには感謝しているし、これからもポケモンGOが末永く続けばいいな、と心の底から願っている。
だからこそ、下品なことはやめろ。
かつて変態仮面のコスプレをして警察に捕まりかけた私が言うのはなんだが、品が無いのはダメだ。仮に今回「アドベンチャーボックスをこの仕様にしよう」と思ったら、色違いバルキーの確率を大幅に上げないとダメだ。もう1度言うぞ? アドベンチャーボックスの件は品が無さすぎた。普通に冷める。
・GOツアーの正しい楽しみ方
なお、これは来年開催されるかもしれない「ホウエンツアー」のため忘れないように書いておくが、結局のところ「GOツアー」は「チケット内で出来ることを楽しむのがベスト」ということなのだろう。今回も野生湧きだけ見れば、確実に優良なイベントであった。
サニーゴにかけた時間を野生に回せば、もっと多くの色違いは捕れただろうし、溶けまくるリモートレイドパスに心がエグられることもない。レイドが始まるまでの120秒がどれだけ虚しく感じることか? 仮に来年もレイドでサニーゴ級の目玉があろうと、野生湧きを中心にプレイした方が心は確実に穏やかだ。
というわけで、厳しいことを申し上げたが、全てはポケモンGOの未来のためである。3月1日からはアローラ地方のポケモンが実装されると発表があったが、この件をうやむやにするのは本当に良くない。金ならみんなちゃんと使う、むしろビッグイベントでは使いたい。ナイアンティックはもっとポケモンGOトレーナーを信じろ。
参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c2017 Niantic, Inc. c2020 Pokemon. c1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)