携帯電話、プリクラ機、地下アイドル……この世に独自の進化を遂げたものは数あれど、ここ数年で急激にガラパゴス化しているものがある。それはお菓子のグミ。
硬いもの、フワフワしたもの、裂けるもの、中からジャムが出てくるもの……。などなど信じられないほどの独自進化を遂げており、コンビニやスーパーのグミ売り場はさながら戦場のよう。
今回は、そんな数ある個性派グミの中でも異端児ともいえる「プルプグミ」を紹介したい。
このグミは果肉のプチプチ感を異常なまでに再現しているのだが……食感だけでなく見た目が奇妙すぎるのだ。
・パルプ食感て何だ?
「プルプグミ」を発売しているのはブルボン。「ルマンド」や「チーズおかき」「チョコあ〜んぱん」でおなじみだが、実はグミ界に硬いグミブームを巻き起こした「フェットチーネグミ」もまたブルボンの商品である。
そのブルボンが「プルプグミ」で挑戦したのが、果物のつぶつぶ感を再現した「ぷるぷるパルプ食感」。
なんでも、みかんの房の中にある小さなつぶつぶ、あれをパルプというらしい。
グミのなかに小さな粒をかためて、まるでみかんを食べたときのようなプチプチ感を再現しているという。斬新な発想。
・食感を追求した結果…
バリエーションは「みかん味」と「ぶどう味」の2種類になっている。
まずはみかん味のほうから紹介したい。
このプルプグミを袋から取り出すと……
???
作りかけかな?
なんか子供が作るのに失敗したお菓子のような、グニャグニャした奇妙な塊が出てくるのである。
そしてみかん味より、さらにヤバいのはぶどう味のほうで……
※集合体恐怖症の人は閲覧注意
えっ……人肉!?
うっすら透けるプチプチグミのせいか、お菓子なのに肉塊か、下手したら途中で吐き出したサラミのようにも見えなくもない。
皿に盛るとさらに奇妙な見た目に。なんぞこれ。
もはやパルプ食感の再現に全振りして、見た目を完全に捨てているとしか思えない。この写真映えの時代にこんなお菓子が発売すること自体がすごいと思う。チャレンジャーすぎるぜブルボン!
・おもしろ菓子好きはチェック
ちなみに、気になる味は……まわりのつなぎグミはふんわりした食感で、中に入った固めのつぶつぶグミとのコントラストが楽しい!
甘みが強めだけど、プチプチした不思議な食感が気になって、ついもうひと粒、もうひと粒……と手が伸びてしまう。ナタデココとかタピオカみたいな食感を楽しむ系の食べ物が好きな人にはおすすめだ。
なお、みかん味よりぶどう味のほうがつぶつぶ感は強めに感じた。
グミ界の異端児ともいえる「プルプグミ」。しかし、マニアックすぎるせいか、取り扱い店舗が少ないのがネックである。何軒もコンビニやスーパーを巡ったが、私は近所のドラッグストア1軒でしか見たことがない。
このままでは短命に終わってしまいかねない予感がするので「プルプグミ」を見かけたらみなさんもぜひ食べてみてほしい。