株式会社つなぐネットコミュニケーションズ(つなぐネット)は、積水化学工業株式会社の住宅カンパニーおよび株式会社Secualと共同で、分譲住宅地向けに光回線を用いたインターネット接続サービス「NiSUMU CONNECT」の提供を開始すると発表した。全ての戸建て住宅に標準で光回線を引き込むことが特徴だ。
NiSUMU CONNECTは、積水化学とつなぐネットが開発。Secualは、積水化学が開発を進めている大規模な戸建て分譲住宅地「リードタウン」にNiSUMU CONNECTを提供する。
つなぐネットは、集合住宅向けのインターネット接続サービスを手掛けている。積水化学グループは、分譲地の開発はもとより、光回線の地中化に必要な保護管などを提供。Secualは、ローカル情報を提供する「NiSUMU」を展開する。
現在、戸建て住宅の場合、同じ分譲地内であってもほかの住宅と光回線や設備を共有する仕組みがないため、全戸一括導入は普及していない。そのため、光回線を導入する場合、それぞれの世帯が別々に契約するかたちになる。回線の申し込み、工事までの順番待ち、工事の立会などが必要で、一般的な住宅と同じだ。
これに対してNiSUMU CONNECTでは、住宅に光回線が引き込まれた状態で引き渡される。回線工事の申し込み、工事の立会などは不要で、引っ越しをした当日からインターネットが利用できるという。設備が共有されているため、利用料金は一般的な戸建て住宅よりも安価というメリットもある。
また、光回線の構成は、将来的の高速化も考慮。光ケーブルはそのままで、通信機器の交換だけで対応できる。
ISPは、つなぐネットが「UCOM光 レジデンス」を提供。「UCOM光電話」も提供されるため、固定電話用の回線を別途契約する必要はない。
また、Secualは、分譲地向けのコンテンツを作成する。例えば、店舗の広告やセール情報、サッカー教室の参加者の募集、イベントのレポートなどだ。
そのほか、ホームセキュリティも手掛ける。例えば、自宅に開閉センサー、カメラ、人感センサーを設置し、外出先から家の中を確認したり、不審者が入って来たら防犯ブザーで威嚇したりできる。このような防犯サービスは、住宅内にとどまらず、街中に防犯・防災・見守り機能が搭載された「Secual スマートポール」を設置。子どもの現在位置を確認したり、防災情報を知らせたりする。