先日、通勤前に駅前の観光案内所で「ペットボトルの水」を買った。というのも、地元の水『飯能水』が美味しいと評判らしい。観光協会によると、関東有数の名水として知られ、まろやかな味わいが特徴とのこと。「また飲みたい」とリピートする観光客も多いという。
そこまで絶賛されているなら “地元(埼玉県飯能市)が誇る名水” を飲んでおくべきだろう……と思い、1本購入した次第。あらためて見ると “すごい美味しそうなオーラ” が漂っている。しかしこの後、衝撃の事実を知ってしまうことに。いやマジかよおいいいいいい!
・奥武蔵の源流水『飯能水』
パッケージには「名栗(なぐり)の森のおくりもの」と書いてあった。ざっくり解説すると、飯能市の約75パーセントは森林が占めていて、この水は奥武蔵の源流(名栗の山間地)から取水した “おいしい水” ってこと。エネルギーに満ちてそう。おし、飲むしかねえ!
ゴクゴクゴク……
なるほど、たしかにまろやかだ。これが “自然の恵み” の美味しさなのだろうか。奥武蔵の源流がカラダの中を駆け抜けていく。パッケージ効果で、森林浴のような癒し、優しさ、安らぎを感じるぞ。懐かしい気持ちにさせられる味、と言ってもいいだろう。新鮮でおいしい。
その数秒後、まさかの事実を知ることになる。
何気なくラベルの説明を読むと……
「飯能水」は、名栗の山間地を流れる入間川源流の水を取水する水道水から製造しました。
……水道水から製造しました。
水道水から……
まさかの水道水ィィィィィイイイイ!
一応、原材料名を確認すると……
水(水道水)
水道水ィィィィィイイイイ!
いつもの水が100円で売っていたとは……懐かしい気持ちにさせられるのも納得である。調べたところ「飯能市に住んでいる方は手軽に自宅で飲むことができる」そうだ。いやマジで水道水だったのかよ。
あらためて自宅で水道水を飲んでみたところ、たしかにカルキ臭くないし、スッキリ飲みやすいような……ただの「気の持ちよう」なのかもしれないが、なんだか得した気分である。今後は積極的に水道水を飲もうと決意したぞ。
ちなみに市では、今後も良質な水源を保全すべく、森林の維持管理はもちろん、水道利用者に対して水源の大切さや水道に対する理解を深める活動をしているという。なるほど、ペットボトルを1本買ったら勉強になりました。マジでビックリしたけどね。