トランプの絵札の人たちって、なんかおかしい。
11以上の数はいかにもトランプという人たちの絵が描かれているわけだが、みんなそれぞれ独特の雰囲気がある。
中でもジャックは特異な感じ。表情が深い。
家にあったトランプを全部スキャンして、その容貌を観察してみました。
※2006年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
ジャックに何があったのか
トランプにはJ・Q・Kという絵札がある。子供の頃から親しんだものでもあるのであまりまじまじと見たことがなかったが、よく見るとあの絵柄の人たちはみんな普通じゃない。
見慣れたはずのトランプの人たちだが、客観的に見てみるとそれぞれ独自のオーラがあると思う。
特にその表情が気になったのがジャックだ。
困っているのか不満なのか、なんとも判別のつかない表情。不機嫌そうにも見えてきて、どうとらえればいいのかわからない。4つのマークごとに味わいが違うのだが、まずはクラブから見ていこう。
得も言われぬ微妙な迫力、言葉にしがたい恐ろしさとも言えるか。そういうものなのかもしれないけど、顔色も悪い。実社会でこうした表情の人がいたら、相当行き詰っていると思う。
この感じがクラブのジャックの基本テイストなのだが、中にはまた別の雰囲気をかもし出している者もいる。ハンサム系と言えばよいか。
クールな感じのハンサムジャック。先ほどまでの陰のある雰囲気と異なってはいるが、友達になれそうもないのは共通かもしれない。
ハートのジャックはロマンチスト
翳りのあるクラブたちから一転して、ハートのジャックはいじらしい困り顔がチャーミング。
ハートというマークの特徴とも関係しているのか、せつない感じの表情を浮かべているのがハートのジャックの基本テイスト。別に葉っぱのにおいを嗅いでいるわけではないと思う。
中にはロマンな感じに欠けるジャックもいる。直線的な鼻や眉毛の曲線といったあたりに深みが欠けているのだろう。
よくあるタイプとは違うトランプのジャック
家の引き出しをいろいろ探したら、なぜだか9組も出てきたトランプ。どうしてそんなにあるのか自分でもさっぱりわからないのだが、いわゆる普通のトランプとは違ったものもあった。
古典的なヨーロッパテイストのトランプ。Jに相当する部分にBと書いてあるのも特徴的だが、絵柄もかなり濃厚。
よくあるタイプとはかなり違う。こんなにりりしく精悍なジャックなのだが、何があってこれまで紹介したきたような表情になってしまったのかが気になる。
続いて中国の伝奇物語「水滸伝」をモチーフにしたトランプ。いろいろなおっさんたちが一枚一枚にあしらってあって、その絵柄を見ているだけで楽しい。
刀を振り下ろそうとしていたり、鹿をかついだりと、ちょっとりりしさ過剰のジャック。絵札になるだけあって、きっと強い人たちなのだと思う。
まなざしの独自性あふれるダイヤ
再び一般的なトランプのジャックの戻ろう。続いてはクラブに劣らず目つきが気になるダイヤのジャックだ。
その微妙な差異から、いろいろ物語が浮かんでくる顔をしている。あまりいい人そうには見えないのは共通なのだが、かすかな違いで債務者にも債権者にも見えてくるから不思議だ。
ほんとにかすかな差なのだが、見えてくるものはいろいろ違ってくる。
また、他のマークでもそうであったように、このダイヤでもどうも違う感じのジャックはいる。
肉付きがよくふっくらとしたジャック。油断ならない不穏なムードは潜め、アメリカンスタイルの食いしん坊に見えないこともない。顔が肌色をしているというのも珍しいと思う。
トランプの人たちにもいろいろありそう
立ち止まって見てみると、意外な味わいがあったジャックたち。それぞれ何かを抱えている顔をしていたと思う。(ちなみにスペードのジャックは割と普通なので割愛)
個人的にはジャックと比べると劣ると感じたものの、困り顔系のキングや冷静なクイーンも味のある顔をしていた。
普通の数字カードに変化はないですが、絵札以外にもジョーカーやスペードのAにはいろいろ違いがあって楽しいので、トランプで遊ぶときはまずよく見るといいかもしれません。