ソフト麺には強力粉を使うそうです。
ソフト麺というものをご存知でしょうか?揚げパンなどと並んで懐かしい学校給食のメニューとして挙げる方は多いと思います。
私もそんな1人です。袋に入った柔らかいその麺を袋の上から指で切り分け、それをソースやあんかけに入れて食べる。私の世代では学校給食の定番メニューでした。
今では食べる事が無くなったソフト麺ですが、調べてみると自分でも作れそうな製法でした。ということで作ってみました。
※2011年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
そもそもソフト麺とは
給食の定番懐かしメニューであるソフト麺ですが、私と同世代(私は昭和47年生まれ)の方でも食べた事がない、知らないという人も多いと思います。それもそのはず。北海道、関西、四国、九州ではほとんど食べられていませんでした。
ソフト麺は正式には「ソフトスパゲッティー式麺」と言います。戦後の流れでパンと脱脂粉乳が主だった学校給食の主食を増やそうと、昭和40年に東京都の学校給食に初めて採用されたそうです。ビタミンを強化した強力粉を使用し、伸びづらく消化がよいソフト麺は学校給食に最適だったのでしょう。
そんな昭和の懐かしい香りのするソフト麺。平成の便利な世の中ではネットで購入できるので取り寄せてみました。
自作する前に味や食感を思い出す為食べてみます。定番の組合せでミートソースを用意してみました。
ソフト麺は1袋では給食の容器に入りきらないので、通常袋の上から指で押さえて2つないし4つ程度に切り分けて食べます。
切り分けた物をソースに入れて絡めます。
ソフト麺は既に調理済みなので茹でたりすることなく即食べられます。時間が経っても伸びないのもソフト麺の特徴。
では、食べてみましょう。
23年ぶりぐらいに食べたソフト麺は昔と同じく柔らかく、粘りがありました。「ソフトスパゲッティー式麺」の正式名称ですが、スパゲッティというよりウドンの方が近いです。
しかし、コシのあるツルッとしたウドンとも違い、ソフトの名の通りモチモチと柔らかい。人によっては茹で過ぎのウドンのようだという人もいますが、クタクタに柔らかくなっている物ともちょっと違います。
ソフト麺はソフト麺独特の柔らかさと粘りが有るのです。味に関してはウドンと大体同じでした。ただ、昔食べた時はもっと雑な味だった記憶があるのですが、今の物は結構美味しかった。意外。
自分で作ります
食感や味を確認したところで、ソフト麺を自作してみます。様々なソフト麺に関する記述をみると、生めんを蒸してから茹でるとありました。ウドンはただ茹でるだけ。
そして、小麦粉は強力粉を使います。通常ウドンでは中力粉を使います。強力粉はパンやパスタ向き。そのあたりがスパゲッティー式とされるあたりか。
麺の作り方はウドンと同じでいいようです。出来上がった麺をまずは蒸します。
蒸してから茹でるとなってはいたものの、どの程度蒸すかは書いてなかったので適当に10分蒸してみました。この時点で食べてみたところ、茹でた時より表面だけモッチリとした感じになっています。
蒸した後は茹で。茹で時間も分からなかったので、中心まで確実に茹でられたことを目視で確認。
更に、食感などを比べるため、同じ麺を通常通り茹でた物も用意しました。
ソフト麺(極太)とカレースープの組合せ。カレースープは給食の大人気メニューでしたね。
スープも再現したい
出来上がったソフト麺は、学校給食で出てきた物と同じように、柔らかいがクタクタというわけではなく、かなり近い食感になっていました。味もウドンなので大体同じです。これはこれで美味しいです。
通常通りに茹でた物は、コシがあってしっかりとした歯応えと咽越しが感じられます。どちらが美味しいかと聞かれれば、普通に茹でた方のウドンの方が美味しいと答えるでしょう。ソフト麺はやはり柔らか過ぎます。成長期の子供には消化の良さからソフト麺がいいかもしれませんが、すっかり育ちきった大人にはちょっと物足りないですね。
今回、ソフト麺を食べる為にミートソースやカレースープを作りました。もし気が向いてまたソフト麺を食べる事になった時には、給食のレシピを入手して、あの子供の時に食べたミートソースやカレースープも再現してみたいです。どんな味だったかなあ。