freee会計が楽天銀行の口座明細の自動取り込み機能を2月24日付で停止することを発表し、波紋が広がっている。
これは楽天銀行のAPIを用い、同行の口座明細をfreeeの明細として自動的に取り込む機能。銀行の口座明細を自動的に取り込む機能はクラウド会計サービスの売りのひとつで、各事業者が多くの金融機関に対応することをセールストークにしているが、2020年に開始されたばかりのfreeeと楽天銀行の自動連携が不可能になることで、今後は楽天銀行の口座明細データをCSVでダウンロードして手動でfreee会計にアップロードするという手間を強いられることになる。理由は「契約満了」とされているが、終了日は2月24日と確定申告の時期の真っ只中にあたることから、ネットでは「契約期間の問題であればもっと早く告知できたはず」と、同社の対応を批判する声が噴出している。ちなみに家計簿サービスのマネーツリーは、2021年4月に楽天銀行への接続をいったん停止したのち、半年後に方式を変更して再開しており、今回もこれと似た経緯をたどる可能性は残されている。なおマネーフォワードについては、楽天銀行とのAPI接続を終了する予定は現時点ではないことを、同日付でアナウンスしている。