日本電気(NEC)は1月4日、75歳以上の高齢者が運転免許更新時に受ける認知機能検査向けに、スマートフォンやPCからインターネットで24時間予約を受付するシステムを構築したと発表した。
同日より、都内の運転免許試験場など5カ所において実施される認知機能検査を対象に予約受付を開始する。
警視庁によると、75歳以上(運転免許証の更新期間が満了する日の年齢)の高齢者に対して行う認知機能検査では、これまで年間約11万件の予約受付を電話で行ってきたという。
予約受付の時間が限られ(平日9時30分から17時00分までの受付)、また予約受付を担うコールセンター職員の業務にも大きな負荷となる中、いつでも簡単に予約ができる環境が求められていた。
なお、認知機能検査の予約は予約制で、更新期間満了日の約190日前に「検査と講習のお知らせ」(はがき)が対象者へと郵送されている。
今回構築したシステムにより、従来の電話予約に加え、検査対象の高齢者やその家族がインターネットで24時間予約できるようになった(メンテナンス時間帯を除く)。これにより、利便性向上だけでなく、コールセンター職員の業務効率化にも貢献できるとしている。
同社では今後も、生体認証や映像解析を含むAI・IoT関連の先端技術を活用し、安全・安心で効率・公平な都市の実現を支える事業領域「NEC Safer Cities」実現に向け、同システムをはじめとするデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するソリューションやサービスの開発を加速・強化。高齢化社会に向けた、安全・安心な街づくりに貢献していくとしている。