ニューノーマルはすでにノーマルとなり、街の鼓動は再び力強く脈打ちはじめている――。
そんななか日本の業界関係者たちは、2022年にどんな課題を感じ、どんな可能性を見出しているのか? この年末年始企画「IN/OUT 2022」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブに伺った。
株式会社産経デジタルにて、代表取締役社長を務める宇田川尊志氏の回答は以下のとおりだ。
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――2021年に得たもっとも大きな「成果」はなんですか?
当社が運営するゲーム・エンタメサイト「IGN JAPAN」を軸としたビジネスが伸長したことがもっとも大きな成果だった。背景には昨今のゲーム市場の成長やコロナ禍でのゲーム需要の拡大もあるが、IGN JAPANの動画、テキストのコンテンツによるブランド力の向上が大きいと思う。いくつかのゲームタイトルの販売促進にも貢献できており、IGN JAPANの認知度、ブランド力の著しい向上を実感している。当社ではeスポーツ関連の事業も積極的に展開しており、今後もこの分野に注力していく。
――2021年に見えてきたもっとも大きな「課題」はなんですか?
テレワークの推進による社員間のコミュニケーション不足や行き違いが課題として浮上してきている。今年入った社員がほかの部署の社員と交流を持てないとか、ある事業を推進していくうえで部署間の調整が遅れがちなどといったことも散見されてきた。コロナ禍も落ち着いてきたので、改善策を打つ段階に入ってきたと認識している。第6波がきた際には当然、コロナ対策を徹底するが、現時点では事業活動を推進するための施策も積極的に実行してきたい。
――2022年にもっとも注力したい「取り組み」はなんですか?
当社では産経ニュース、サンスポ、zakzak by夕刊フジ、SankeiBiz、iza、ZBAT!競馬といったニュースサイトを運営しており、2022年はいよいよサイトパワー拡大の年としたい。今年5月から順次、新しいCMSに切り替えており、年度内には6サイトすべてがひとつのCMSで運用される。これを機に、さらなるコンテンツや商材・サービスの充実、サイト整備を進め、ますますユーザーのニーズに合ったサイト、使いやすいサイトにしていく。「産経」ブランドの向上元年としたい。
Edited by DIGIDAY[日本版]編集部