無印の新しい昆虫食『コオロギチョコ』を食べてみた / 予想を裏切る驚きのフレーバー

ロケットニュース24

無印良品から、コオロギを使用した新しい食べ物が登場した。2021年12月15日から販売が始まった、『コオロギチョコ』だ。お値段は1本で税込み190円。

昨年登場して思いのほか好評だった『コオロギせんべい』は全く虫っぽいスメルが無かったようだが、今回はチョコバーである。一体どんな仕上がりなのかさっそく食べてみた結果……

・コオロギ

取り扱い店舗は公式HPから確認できる。昼頃に最寄りの店舗まで買いに行ってみると、やはり気になる方が多いのか、コオロギチョコの前で足を止める方がそれなりに見受けられた。が、実際にレジまでもっていく人はそこまででもないもよう。


コオロギゆえに気になりはするが、しかしコオロギゆえに踏みとどまるのだろう。なんとなく気持ちは理解できる。

コオロギはめちゃくちゃ身近な昆虫だ。子供の頃に捕まえたり飼ったりした人も多そう。ほとんどの人が即座にリアルな生きてる時の姿を思い浮かべられるだろうし、「アイツが入ってんの?」と考えると、まあね。


・コオロギパウダー

今回は、とりあえずレビュー用に2本購入。


成分を見ると、そこにはしっかりと「食用コオロギパウダー」という表記が。ストレートに「コオロギ」だとか、例えば「フタホシコオロギ」みたいな感じで詳しく書いてあるのかと思ったが、加工後の名称で書かれていた。このスタイルは生々しさが半減する気がする。

賞味期限は2022年5月4日。半年ほど持つということか。


1本あたり平均で38グラムだそうで、そのうちたんぱく質は15.9グラムにもなるもよう。あくまで扱いは「チョコ」にもかかわらず、スペック的にはプロテインバーだ。たんぱく源としてのコオロギの優秀さを感じる。


・予想外

それではいよいよ食べてみよう。ちなみに食べる前の筆者の想像としては、こう、ところどころに触覚や脚なんかの存在を感じられるようなヤツだ。

なんとなくお分かりいただけるだろう。そういう、ワイルドでリアルなコオロギ感があるヤツを想像して、覚悟と期待をしていたのだが……


おや?


おやおや?


_人人人人人人人人人人人人人_
> コオロギ感がねぇ……! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


びっくりするくらい、ただのチョコバー。インセクトなスメルやテクスチャーはマジで皆無。言われなければ、いや、言われてもコオロギが入っているとはわからないと思う。

絶妙に塩気の効いた、やや硬めな歯ごたえのチョコバーと言う感想しかない。完全にコオロギの存在が消されている……! ステルスコオロギ。

恐らく「食用コオロギパウダー」というのは、マジで果てしなくこれ以上ないほどパーフェクトにコオロギを粉末化したものなのだろう。食感からコオロギを検知するのは不可能だ。

この絶妙な塩気っぽいものがコオロギフレーバーなのだと思うが、塩気とチョコ味の相性がいいため味の面でも違和感ゼロ。チョコに限らず、色んな食べ物にブチ込んでも大体上手く馴染むんじゃないかと思う

気になりつつも、どの程度コオロギ感があるのかわからず二の足を踏んでいる方は、安心して食べてOKだ! 拍子抜けするくらいにコオロギの気配は希薄だぞ!

値段はそこまで安くないものの、筋トレ等のお供にプロテインバーとして食べるのもアリな気がする。ここまで気配を消せるとなると、コオロギの食材としてのポテンシャルはマジでめちゃくちゃ高いと思う。

参考リンク:無印良品
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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