1年に起きた出来事を時計の文字盤にあしらった「世相時計」が2021年12月16日にお披露目され、自民党の河野太郎広報本部長(58)と女優の橋本環奈さん(22)が1年を振り返った。
取り上げられた出来事にはコロナ禍、とりわけワクチン接種に関するものも複数あった。10月までワクチン担当相を務めた河野氏は、菅義偉前首相が「何と言ってもせっかちな人」で、指示する内容のハードルが日々上がる様子を「ハードルというよりは、もう大高跳び、みたいな感じでやってましたね」などと振り返った。
秒針でワクチン接種に使う注射器を表現
「世相時計」は、文字盤の「インデックス」と呼ばれる1~12の数字が並ぶ場所に、月ごとの話題を東京五輪の開会式で話題になったピクトグラムにして配置。取り上げる話題はウェブサイトで公募した。その結果、1月から順に「2度目の緊急事態宣言」「ワクチン接種開始」「東日本大震災から10年」「松山英樹さんがマスターズ優勝」「スーパームーンの皆既月食」「上野の双子のパンダ誕生」「東京オリンピック開催」「ブルーインパルス」「ワクチン接種率50%」「真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞」「2刀流エンゼルス大谷選手がMVPに」「全国に変わり種自販機が登場」が選ばれた。
ワクチン関係の話題が2つ選ばれたのに加えて、秒針ではワクチン接種に使う注射器を表現した。橋本さんは「この時計を見るとすごく秒針に目がいくんですけど…」と目を丸くし、河野氏も「注射針の針の長さに、ちょっと圧倒されますね。これだと、みんな怖くて打たないんじゃないかと…」と苦笑していた。
河野氏は、オミクロン株に言及しながら、
「しっかりとワクチンをやっていただいて、何とかコロナを抑え込んでいきたいなと思います」
などと3回目の接種を呼びかける一方で、ワクチン担当相在任時のスピード感についても、次のように振り返った。
「菅(前)総理が何と言ってもせっかちな人で…『1日に100万回いけ』とか、『高齢者7月末に終わらせろ』とか、だんだんハードルが高くなってきて、ハードルというよりは、もう大高跳び、みたいな感じでやってましたね」
「でも、あの号令があったから、それぞれの自治体が頑張って『7月末までに終わらせなきゃ』ということで、変異株が入ってきても、だいぶ抑え込むことができましたから、やっぱりああいう号令をかける人は大事」