常にほぼほぼ同じクオリティの料理を、日本各地で提供し続けるファミリーレストラン。どこで食べても基本的には同じ味って……よく考えたらスゴイことじゃないか? ファミレス関連のお仕事をされているみなさん、本当にありがとうございます!
それはさておき、そのファミレスの最高額メニューと味を徹底検証するこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」も第13回目を迎えた。今回はすかいらーくグループが運営する和食系ファミリーレストラン『夢庵(ゆめあん)』が登場だ。
・すかいらーくグループが運営
ガスト・バーミヤン・ジョナサン……などなど、数多くのファミレスを展開する すかいらーくグループ。すかいらーくの店舗自体は2009年に消滅してしまっているが、同グループが日本最大級のファミレス運営企業であることに変わりはない。
さて、夢庵はすかいらーくグループの和食ファミリーレストランで、関東を中心におよそ150店舗を展開中。和食系ファミレスなら「夢庵」か、ゼンショーグループの「華屋与兵衛」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか?
・3回目のうなぎ
で、その夢庵でメニュー表を隅々までチェックしたところ、最高額メニューは『うな重膳(2199円)』と判明。実はおよそ100円高い「しゃぶしゃぶ食べ放題」もあったのだが、食べ放題は本企画と趣旨がやや違うため、今回は『うな重膳(2199円)』をオーダーした。
だがしかし、正直に申し上げて私はうなぎに飽き飽きしている……。理由は「ガスト」も「ジョナサン」も最高額メニューがうなぎだったから。というか、すかいらーくグループは随分とうなぎがお好きなんですね!
ちなみにガストの「うな丼ダブル」は1979円で、ジョナサンの「うな丼 うなぎダブル」は2089円だったから、グループ内でも夢庵のうなぎが1番高いことになる。そういう意味でハードルはやや高くならざるを得ない。
・食べてみたら……
んでもって、やってきた『うな重膳』は、うな重・みそ汁・漬物・小鉢のセット。うなぎ自体の大きさは、ガストやジョナサンと比較してほぼ変わらないが、あえて言うなら “やや小ぶり” といった印象だ。
ところがどっこい、味に関しては夢庵のうなぎが頭1つ飛びぬけていた。以前の記事でうなぎの質について「ガストは下の上」「ジョナサンは中の下」とご紹介しているが、夢庵は「中の中」くらいはあるのではないだろうか?
加えてうなぎの表面が軽く炙ってあったことも好印象。微かではあるが、ガストとジョナサンにはない香ばしさが感じられた。また、味そのものに関係があるのか定かではないが “お重効果” もあった……ような気がする。
・味は良い……が!
結果として「ファミレスうなぎランキング」としては夢庵のうなぎが最も美味しく感じられた。さすが、和食ファミリーレストランの面目躍如といったところだろうか。ただし、2199円あれば専門店でもうな丼くらいは食べられるので「美味しいうなぎなら夢庵へGO!」とも言えないのが悩ましいところだ。
とはいえ、うなぎそのものの希少価値や実際のクオリティを考慮すると、最高額メニューであることは納得できた。感動するほど美味しいうなぎとは言わないが、「ファミレスのうなぎ」としてはガッカリということもないことだろう。
というわけで、夢庵のうなぎはなかなか良好! ただし、価格的に専門店がライバルになってくるため “うなぎ目的” で足を運ぶ価値があるかどうかは未知数である。でも、別に全然悪くないうな重でした。