2021年の「今年の漢字」(主催・日本漢字能力検定協会)が「金」に決まったことが、12月13日午後に発表された。
「金」が今年の漢字に選ばれるのは、これで4回目。インターネット上には、「金は殿堂入りにすればいいのに」といった声が上がっている。
「オリンピックやるたびに今年の漢字を『金』にするな」
1995年に第1回が行われた「今年の漢字」は2021年で27回目。このうち、「金」は00年、12年、16年にも選ばれている。21年は一般からの応募が約22万通あり、この中で「金」は最多となる1万422票だった。
「金」が選ばれた年はいずれも夏季五輪が開催された年であり、五輪への関心が反映されたことが伺える。特に、21年は日本国内での開催だったため、「2021年の今年の漢字は『金』か。東京オリンピックで日本人が多くのメダルを獲得したからだね」といった声がツイッターに上がった。
ただ、その一方で、「オリンピックやるたびに今年の漢字を『金』にするな」と、応募の際の発想が安直すぎるとの声は多い。
実際、発表の瞬間を中継していた「バイキングMORE」(フジテレビ系)では、「金」の1画目の筆が振り下ろされた瞬間、MCを務める俳優の坂上忍さん(54)が「あー! また『金』!?」との叫び声をあげたほどだ。
さらには、
「金4回目なんだ もう殿堂入りとかにして使用禁止にしなよ」
「『金』は殿堂入り扱いにして次回からは対象外にしません?」
といった、「金」を審査対象から外すべきであるとのツイートが目立つなど、やはり、同一の漢字が選ばれすぎているとの声は多い。
なお、過去27回のうち、「金」以外に複数回選ばれたのは04年と18年の「災」だけ。やはり、「金」が突出して多く選ばれていることが分かる。