最終節となる第14節が開始している「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。本日最終日、Day2の1試合目はSaishunkan Sol 熊本 VS Mildom Beast、2試合目はGood 8 Squad VS コミュファDetonatioNとなる。実況はアール氏、解説はハメコ。氏。
本日はプレイオフとグランドファイナルの詳細が公開された。プレイオフは2022年1月8日土曜の13時から配信を開始。選手たちは1か所に集ってのオフライン開催だが、観戦についてはオンライン配信のみとなる。プレイオフのリアルタイムでのオンライン観戦はZAIKOによる有料先行配信となっており、配信の視聴チケットは13時から16時まで(予定)のMATCH 1は税込1,500円、16時から21時まで(予定)のMATCH 2&3は税込2,500円、全MATCH通しは税込3,000円だ。
そしてグランドファイナルは2022年1月29日土曜の13時から開演。こちらはオフライン開催で、さらには本シーズン初となる会場での観戦も予定されており、イベントスペースEBiS303 イベントホール:3Fにて行なわれる。なお会場観戦チケットについては、本配信の途中で既に全席完売してしまっていると報告があった。オンライン先行配信もプレイオフと同じZAIKOにて、1日通し配信チケットが税込3,000円となっている。
ということで早速第14節 Day2の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。
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Mildom Beastが3ポイント獲得で勝利し、最終順位を3位に確定!
1試合目はホームがSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。対するアウェイはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。アウェイの事前オーダーは、先鋒がふ~どのポイズン、中堅がYHC-餅のダルシム、大将はウメハラのガイル、リザーブはもるとだ。
ここでSaishunkan Sol 熊本の作戦タイムだが、ふざけたお遊びはないまま、ネモから「もうこれで最後だから、みんな頑張っていこう! 作戦は決まってます」とコメントして作戦タイムは終了。先鋒はShutoのユリアン、リザーブはヤナイと申告した。先鋒戦への意気込みについてShutoは「負けがずっと続いちゃってて、このまま終わるわけにはいかないので、今日はマジで絶対にガチで勝ちます」と決意を語った。
Shutoユリアンとふ~どポイズンの先鋒戦。ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI、VトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドは両者とも熾烈な殴り合いでお互いの体力がガンガンと削られていく。お互いの体力が削れる中、ゲージの貯まったふ~どポイズンがクリティカルアーツ「ラブハリケーン」で決めて先制。続く2ラウンドはShutoユリアンの猛攻がうまく決まり、そのまま攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはShutoユリアンが画面端にふ~どポイズンを追い込む猛攻を見せ、そのまま勝ちきってShutoユリアンが1本を先勝した。
2回戦1ラウンドはふ~どポイズンの鞭の猛攻で攻め切って先制。2ラウンドはShutoユリアンが攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはShutoユリアンがいい形で試合を進めるも、体力ゲージ上劣勢だったふ~どポイズンが慎重なガードから攻めに転じ、そのままコンボで逆転を決めて、ふ~どポイズンが1本を取り返した。
最終3回戦の1ラウンドはふ~どポイズン有利で試合が進むが、これに画面端にふ~どポイズンを追い詰めたShutoユリアンが、ふ~どポイズンの手前にVトリガー、エイジスリフレクターを張ることでの囲い込みの攻めを見せて、ふ~どポイズンの体力を削っていく。ところがここから再度反撃に成功したふ~どポイズンが勝利してマッチポイント。2ラウンドもふ~どポイズン有利で試合を進めるが、トリガーの貯まったShutoユリアンが再び手前にエイジスリフレクターを張る猛攻で展開を変えようとするが、ガードの固いふ~どポイズンを崩せず、そのままふ~どポイズンが勝利。先鋒戦をふ~どポイズンが制した。
中堅戦の作戦タイムも細かい話はなく、すぐに作戦タイムが終了。中堅にはNISHIKINのブランカと申告。試合前の意気込みについてNISHIKINは「最終戦はもう誰に対して誰が出るかを決めていたので、もしかしたら出られなかったかもしれないんですけど、そこで出れたので、ちょっと勝って気持ちよく終わりたいと思います」とした。
NISHIKINブランカとYHC-餅ダルシムの中堅戦がスタート。NISHIKINブランカはVトリガーII/VスキルII、YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはVトリガー、ライトニングビースト発動からのローリングキャノンを活かした連携でYHC-餅ダルシムの体力を削り、投げで締めてNISHIKINブランカが先制。2ラウンドはYHC-餅ダルシムが攻めに転じてそのまま攻め切って取り返す。ファイナルラウンドは、両者壮絶な殴り合いからNISHIKINブランカがYHC-餅ダルシムを画面端に追い詰めて攻めるも、ここから脱出したYHC-餅ダルシムの反撃がうまく決まって最後はヨガゲイルで決めてYHC-餅ダルシムが1本を先制した。
2回戦1ラウンドはYHC-餅ダルシムの猛攻がうまく決まって1ラウンドを先制。2ラウンドはYHC-餅ダルシムの猛攻をうまくかわしての反撃を決めたNISHIKINブランカが取り返す。ファイナルラウンドもNISHIKINブランカの猛攻が決まり、NISHIKINブランカが1本を取り返した。
最終3回戦。1ラウンドは両者壮絶な攻め合いからNISHIKINブランカが攻め切って先制。2ラウンドも画面端にYHC-餅ダルシムを追い込んでの猛攻でNISHIKINブランカが攻め切って連勝で勝利。中堅戦をNISHIKINブランカが勝ち取った。
大将はネモのユリアンと申告。意気込みについてネモは「ちょっとプレイオフには残れなかったんですけど、最後までこのSFLを楽しみたいなということでガイル戦をすごいやってきました。なので勝ちたいと思います」とした。
前回はネモユリアンが勝利したこの対決。ウメハラガイルが勝てばMildom Beastは3位まで浮上し、プレイオフでの立ち位置が大きく変わるため、Mildom Beastにとっても重要な一戦だ。
ネモユリアンとウメハラガイルの大将戦。ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI。ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルII。
1回戦1ラウンドはネモユリアンが速攻でウメハラガイルの体力を削り、Vトリガー、エイジスリフレクターを張った状態でウメハラガイルを投げて連携ダメージを与え、そこからクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」と繋いで先制。2ラウンドはウメハラガイルが速攻で決めて取り返す。ファイナルラウンドもウメハラガイルがサマーソルトキックでのネモユリアンのメタリックスフィア回避を見せるなど、対ユリアン戦の立ち回りが見事に決まり、最後はVトリガー、ソリッドパンチャー発動からのソニックブーム連打で押し切ってウメハラガイルが1本を先取した。
2回戦1ラウンドは、ウメハラガイルの猛攻で先制。続く2ラウンドもウメハラガイルの攻めがいい形でハマり、ウメハラガイルのペースで試合が展開。最後はトリガー発動中のクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」でネモユリアンの体力を大幅に削り、ネモユリアンのエイジスリフレクターをバックジャンプなどでうまくかわし、さらにネモユリアンが対空狙いの上空へのメタリックスフィアを放つもそれを読んでのしゃがみ大キックを決めて勝利。2本連取した。
3回戦1ラウンドはウメハラガイル有利で試合が展開するも、ネモユリアンがEXバイオレンスニードロップを決めてから攻撃が繋がり一気に押し切り先制。2ラウンドは中央での立ち回りでウメハラガイルが優位に立ち、3連続の投げを決めたり、ネモユリアンのメタリックスフィアに対してソニックブームで相殺しながら飛び込んできたネモユリアンに対してサマーソルトキックで決めて取り返す。ファイナルラウンドもウメハラガイルの動きがとにかく隙がない。ネモユリアンの攻撃はきっちりガードしつつ、自身の攻撃は的確にヒットさせ、どんどんとネモユリアンの体力は削れていく。最後はEXソニックブームを見事に決めてウメハラガイルが勝利。Mildom Beastの明暗を分ける重要な大将戦を、3連勝でウメハラガイルが制した。
そして大将戦のウメハラガイル勝利により、Mildom Beastが3-1でSaishunkan Sol 熊本に勝利。本節で3ポイント獲得したことで、Mildom Beastの最終順位は5位から一気に3位に浮上した。
試合終了後のMildom Beastへのインタビューでは、大将戦に勝利したウメハラが「こんないい順位で終わると思っていなかったので嬉しい」とした。戦略については音声の乱れではっきり聞き取れなかったが「自分を大将にするか迷ったんですけど、うちのチームはユリアンは自分以外が相手するのは組み合わせ的に厳しいということで担当した」といった趣旨のコメントを残したと思われる。
ここで実況のアール氏が3位確定の情報を伝えてコメントを求めるとウメハラは「まぁ、エンターティナーだよね」の一言。自分でエンターティナーと言ってしまうウメハラに対して、長年の付き合いのアール氏は思わず「おまえがな」とツッコミを入れて爆笑していた。
最後まで全力のGood 8 Squad! コミュファDetonatioNに勝利して有終の美を飾る
続く2試合目のホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ。対するアウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、立川。アウェイの事前オーダーは先鋒が竹内ジョンのコーディー、中堅が板橋ザンギエフのアビゲイル、大将はここまで勝ちなしの立川が春麗で挑む。リザーブはナウマンとなった。
これら事前オーダーを受け、ホーム側、Good 8 Squadの作戦タイムがスタート。全体的に雑談のようなやり取りからガチくんが「俺、ちょっとポイント1位取りに行く」というコメントや「カワノ、リザーブ」などの声が聞こえてきたが、最終的に「頑張りましょうじゃあ、最後ビシっと決めていきましょう、グランドファイナル」とリーダーらしい声掛けをして作戦タイムが終了となった。
先鋒はキチパのザンギエフ、リザーブはカワノと作戦タイム通り申告。試合前の意気込みについて先鋒のキチパは「トリっすよ、トリでも立てるんですよ。開幕戦出て、まさか最後出るとは思わなかったですね。満を持して、満を持しての登場ですよ」とコメント。ここでガチくんから「お前、なんか慣れとらんな」とツッコミが入るも、思わずアール氏が「そんなことない! 素晴らしいコメントありがとうございます」とフォローが入る場面も見られた。
キチパはここまで第1節と第3節に出場したが、その後はリザーブが続いていたので、この最終戦での出場は久しぶりということもあり、相当な緊張もあったと思われる。
キチパザンギエフと竹内ジョンコーディーの先鋒戦がスタート。キチパザンギエフはVトリガーI/VスキルI、竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルI。
1回戦はキチパザンギエフがいきなりのツンドラストームで竹内ジョンコーディーの動きを牽制。その後はガードを固めながら慎重な立ち回りで竹内ジョンコーディーの体力を削っていく。残りタイム10秒を切ったところから近づいてきた竹内ジョンコーディーに投げ技のボディスラムを連続で決めて先制。2ラウンドは竹内ジョンコーディーがいきなりのクリティカルアーツ「クリミナルパニッシャー」でキチパザンギエフの体力を大幅に削る。
その後、EXスクリューパイルドライバーで体力を削るも起き攻めを垂直飛びでかわして反撃し、ここを取り返した。ファイナルラウンドは竹内ジョンコーディーの猛攻に体力を削られるも、その後は慎重な立ち回りも体力がかなり削られてきたキチパザンギエフはスクリューパイルドライバーで一気にダメージを奪い、さらにジャンプで飛び込む竹内ジョンコーディーをダブルラリアットで撃墜し、そのままクリティカルアーツ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」を決めて勝利。1本目を先制した。
2回戦は1ラウンドを竹内ジョンコーディーが先制。2ラウンドはキチパザンギエフが取り返す。ファイナルラウンドは竹内ジョンコーディーがクリティカルアーツ「クリミナルパニッシャー」でキチパザンギエフの体力を削り、その後も慎重に攻めて削り切っての勝利。竹内ジョンコーディーが1本を取り返した。
最終3回戦、1ラウンドはキチパザンギエフが決めて先制。2ラウンドは竹内ジョンコーディーが取り返す。ファイナルラウンドは接戦の中で再び竹内ジョンコーディーの中キックに対してツンドラストームを決め、再び試合は停滞し、慎重な探り合いが続く。最後は僅かな隙を見逃さずにキチパザンギエフが放ったクリティカルアーツ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」が見事に決まって勝利。先鋒戦をキチパザンギエフが制した。
中堅戦前の作戦タイムはメンバーたちからキチパに称賛の声が飛ぶ。そしてここで「よし、いけ! カワノ」と本リーグではお馴染みのベタなリザーブ弄りがぷげらから仕掛けられ、Good 8 Squadではあまりなかったこのお約束にカワノも戸惑いながら「え、いや、はい、がんばります」と返すと慣れない展開にチームメンバーたちの間には沈黙のすごい空気が流れる……思わずアール氏から「終わりなら終わりと言って頂いて……」とフォローを入れると、ガチくんが慌てて「何とかせんと、こういう時は……えっと、はい、決まりました」とリーダーらしく作戦タイムを強引に締めた。
中堅はぷげらのバイソンと申告。試合前の意気込みについてアール氏から「最終戦ですね」と振られたぷげらは一言「フォーイなんですよね」のみ発して終了となった。これについてはちょっと元ネタが分からなかったが、フォーイで検索すると「ハリー・ポッター」の登場人物「ドラコ・マルフォイ」がネタとして弄られたものとのことで、これが元ネタかもしれない。
ぷげらバイソンと板ザンアビゲイルの中堅戦。ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルII、板ザンアビゲイルはVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンド、序盤は板ザンアビゲイルが小技で攻めて画面端にぷげらバイソンを追い詰める。残りタイム50秒あたりからゲージの貯まったぷげらバイソンがEXダッシュストレートを仕掛けてダメージを奪っていく、気が付くとぷげらバイソン優位の展開に。ここで板ザンアビゲイルがVトリガー、ハイブリッドチャージ発動からのEXアビゲイルパンチからメトロクラッシュと繋いで一気にダメージを与える。ぷげらバイソンも反撃を試みるもこれを読んでガード、さらに攻め切ってここを先制した。続く2ラウンドはゲージの貯まったぷげらバイソンに対して積極的に接近しての猛攻で反撃のチャンスを与えず、そのまま攻め切って、最後はアビスマッシュで一気に勝負を決め、板ザンアビゲイルが1本を先取した。
2回戦1ラウンドはぷげらバイソンが攻められながらも少しずつ自身のペースで試合を展開していき、最後は慎重に守りを固めながら板ザンアビゲイルの隙をついてのターンパンチで決めて先制。2ラウンドもぷげらバイソンのペースで試合が展開するも、ちょっとの隙をついて板ザンアビゲイルが反撃。そのまま自身のペースに試合を展開した板ザンアビゲイルが最後はアビスマッシュで決めてここを取り返す。ファイナルラウンドは板ザンアビゲイルの果敢な攻めで画面端に追い詰められながらも、要所で反撃を決めて少しずつペースを取り戻し、そのまま攻め返してぷげらバイソンが勝利し、1本を取り返した。
最終3回戦。1ラウンドは自身のペースで試合を展開したぷげらバイソンが先制。2ラウンドは板ザンアビゲイルの猛攻が再びぷげらバイソンを襲う。要所で反撃するぷげらバイソンだが、板ザンアビゲイルが攻め切って最後はEXアビゲイルパンチでここを取り返す。ファイナルラウンドは両者激しい殴り合いから、最後は板ザンアビゲイルがトリガー発動からのメトロクラッシュ。ここで起き上がりでぷげらバイソンがVシフトブレイクで攻めるも、EXナイトロチャージのアーマー効果でこれをかわした板ザンアビゲイルがそのまま攻め切って勝利。中堅戦を板ザンアビゲイルが勝利した。
大将にはガチくんラシード。意気込みについては「多分今、全国民、全SFLファンの人が立川を応援してると思うんですが、ここはすいません、格の違いを見せようと思います」と自信のコメントを残した。
ガチくんラシードと立川春麗の大将戦がいよいよスタート。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、立川春麗はVトリガーII/VスキルI。
1回戦1ラウンドはガチくんラシードが先制。2ラウンドは立川春麗がパーフェクト勝利で取り返す。ファイナルラウンドは差し返しで立川春麗が1本を先勝した。
ここでインターバルを挟んでの2回戦。1ラウンドは立川春麗の動きに合わせて、動きが変化するガチくんラシード。ここは立川春麗の動きをきっちり抑えて、勝利し先制。2ラウンドは連携で一気に攻め切って立川春麗が取り返す。ファイナルラウンドはガチくんラシードが攻め切って勝利。ガチくんラシードが1本を取り返した。
3回戦1ラウンドは立川春麗が先制。2ラウンドは一気に攻め切ったガチくんラシードが取り返す。ファイナルラウンドはガチくんラシードが攻め切って勝利し、2本目をガチくんラシードが先取した。
4回戦1ラウンドは差し返しを決めた立川春麗が勝利して先制。2ラウンドは慎重な立ち回りを見せる立川春麗だが、隙を突かれてガチくんラシードが取り返す。ファイナルラウンドはガチくんラシードの猛攻で一気に攻め切り、そのままガチくんラシードが勝利。初戦で1勝した立川春麗だったが、最終的に連勝でガチくんラシードが大将戦を制した。
ガチくんラシードの大将戦勝利により、Good 8 Squadが3-1でコミュファDetonatioNに勝利した。
試合終了後のGood 8 Squadへのインタビューでは、大将戦に勝利したガチくんが立川について「立川かなり準備してきとったな、というのが1試合目で見えたので、すごい僕としては嬉しいなと思いました。ただ結果的に勝てたのでそこは僕もうれしくてよかったです」とした。
また、戦略について聞かれると「もう今回は誰が誰にいくっていうのをもう全部決めていきました。僕が立川、カワノがナウマン、プゲがザンギさん、キチパがジョンくんってのを全部決めてたので。まぁ最後の最後にキチパがまた出て、勝ってくれたのがすごい勢いづきましたね。1節目の1番最初にキチパが出て勝ってくれたので、最後の節も1発目出て、勢いづけてくれたのはやっぱり頼もしいなと思いました」とキチパへの称賛で締めくくった。
次回は2022年1月のプレイオフとグランドファイナル!
以上、第14節 Day2の2試合が終了した。本節のMildom Beastの3ポイント獲得による勝利により、3位が確定した。また、Good 8 Squad勝利により、トップ最終スコアは41ポイントとなった。
本日の配信冒頭にはプレイオフ及びグランドファイナルのレギュレーションがハメコ。氏より紹介された。5ポイント先取のルールだが、本シーズンと同様にホーム&アウェイで試合を行ない、5ポイントに満たない場合はホームとアウェイを入れ替えて試合を行ない、5ポイント先取したチームが勝利となる。グランドファイナルもルールは同様だが、こちらは7ポイント先取となるため、より長期戦になる可能性が高そうだ。
そして順位が確定したことで、プレイオフの組み合わせも確定となった。プレイオフは2位のv6プラス FAV Rohto Z! と3位はMildom Beastが「WINNER SIDE」、4位の忍ism Gamingと5位の魚群が「LOSER SIDE」に分かれてそれぞれ対戦を行なう。WINNER SIDEで勝利したチームはそのままグランドファイナルに進出、敗退したチームは3回戦で再度チャンスがある。LOSER SIDEで勝利したチームは3回戦に進出し、WINNER SIDEの敗退チームともう1度対戦して勝利したチームがグランドファイナルに進出できる。
ここでプレイオフ進出が決まったv6プラス FAV Rohto Z!からsako、Mildom Beastからウメハラ、忍ism Gamingは藤村、魚群はマゴ、そしてグランドファイナル進出が決まったGood 8 Squadからはガチくんが5チームの代表として集合し、本シーズンの全節終了を終えてのインタビューが行なわれた。
本節振り返って5位魚群のマゴは「個人的なことでいうとすごい不甲斐なかった。序盤はよかったですけど、トータルで見たらまぁまぁだと思うんですけど、最後の方はもうちょっと勝ちたかったなと。チームとしては初戦で0-4で敗退してから、心機一転というか気合いを入れ直して、色々作戦を練ったりとか、チームメイトにも結構喝を入れたりとかやってたんですけど、それがうまくハマって一時期は2位にいけたりもしたんですけど、最後とりあえずプレイオフまではいけて嬉しかったけど、もう少し上位にいきたかった。とにかくチームメンバーは本当に頑張ってくれました」とした。
4位忍ism Gamingの藤村は「本当は3位までに入りたかったんですけど、まぁまぁ、まずは残ることができて一安心だなというところと、個人としてはかなり出来すぎた結果にはなったんですけれど、ちょっとうちの若手が奮わなかったというところで、もうちょっと僕とももちさんでサポートできるところもあったのかな、という反省点はあるので、それを活かしてプレイオフは頑張りたいなと思います」とした。
3位Mildom Beastのウメハラは「ジェットコースターに乗ってるような気分でしたね」と率直な気持ちを語った。ここでアール氏からリーグ途中の連敗について聞かれると「過去SFLに出て、途中こんなに負け続けたことはなかったので、レベルが高いなというのはあるし、かつてないスランプを味わいました」とリーグ中の苦労を語った。最終的にリーグ3位通過となって点については「ね、ビックリです」とシンプルにコメントした。
2位v6プラス FAV Rohto Z!のsakoは「こんなに強いメンバーが揃ってても、こんなに勝てへんもんなんやなというのがSFLの怖いところやな、と改めて思い知らされましたね」とコメント。2位通過について聞かれると「2位通過いうてもめちゃくちゃギリギリやったので、最後の最後にチームのみんなが頑張ってくれたから2位通過やったんで、ほんまに感謝しかないですね」と苦労を語った。リーダーとしての自身を振り返ったコメントとしては「個人戦績自体はあんまよくはないねんけど、今までで一番メナトというキャラにちゃんと向き合って、対策とかもしっかりやってたんで、これからもっと伸ばしていけるなと見つけたので頑張っていきたい」とした。
1位Good 8 Squadのガチくんは「今回初めてチームのリーダーとしてこういうリーグ戦に参加するということで、すごい試合始まる前から結構緊張感があったんですけど、みんながすごい1人1人自分の仕事をしてくれて、気付いたらこの順位までこれとったので、そういう意味ではすごいチームメイトに感謝ですね」とした。アール氏から常に上位にいながらも驕りのような物を感じることがなかったという点について振られると「どっかで気持ち的にはあるんですけど、去年のリーグ戦でチーム参加した時に、すごい前半よくて、ただやっぱ後半プレイオフに入れるか入れないかの瀬戸際にまで下がってしまったという経験があったので、今回は絶対表には見せないようにしようと決めていました」とした。
1カ月弱あるプレイオフに向けての意気込みについて聞かれた魚群のマゴは「この予選リーグの期間って大体2か月くらいあったんですけど、うちだけじゃなくて他のチームも走り続けていたという印象なんですよ。なのである程度、すでにやってある対策とかもあると思うし、それを補完するような形で充実したコンディションで挑めればなと思います。あとちょっと、リーダーの中に今、メジャーリーガーが1人いるのでそれだけがちょっと怖いなと思います」とした。メジャーリーガーのくだりはおそらくガチくんラシードのコスチュームを指していると思われるが、リーダーたちはみんな苦笑いの雰囲気だった。
忍ism Gamingの藤村は「先ほど言ったように課題は残ったんですけど、内容が明確なので、しっかりチームで協力して、改善して勝ちに行きたいと思ってます」とした。これにアール氏が改善できる見通しについて聞くと「ここを直せばな、というのが明確に見えているのでみんなで協力して絶対に直して、先ずは魚群と当たるので、そこをしっかりと倒して、応援してくれている人たちを安心させて上げたいと思います」とした。
Mildom Beastのウメハラは「最高のポジションですよね、3位って。2回試合できるチャンスもあるし、1番楽しめる位置なんじゃないかなと思っています。チームメイトともちょっと話しましたけど、みんなモチベーション高く、やったるぞって感じでよかったです」とした。ここでアール氏から「もると選手やYHC-餅選手に長く試合をさせてあげたいという想いがかないましたね」と振られると「彼らの頑張りがあってのことだと思うんですけど、社会人の貴重な時間を犠牲にして頑張ってもらっていたので、どういう結果になったとしても、プレイオフまでいけたのはよかったなと思っております」とした。
v6プラス FAV Rohto Z! のsakoは「本節終わったところでめちゃくちゃチームの調子も上がってきているので、プレイオフは、ホンマのね、v6プラス FAV Rohto Z!という本来の力を見せれると思うので、期待して待っといて」とコメント。ここでアール氏から「震えろやって言わなくて大丈夫ですか?」と振られると、ここでマゴも「知り合いが震えて待っとけってsakoさんが言うから」と煽り、ここで再度アール氏から改めて「sakoさん、最後に他のチームの連中に一発かましてやってください。お願いします」と振るとsakoも「震えて待っとけや!」とコメントし、リーダーたちの笑いを誘う場面も見られた。
最後にグランドファイナルから登場するGood 8 Squadのガチくんは「相当やっぱり、今回のルール見た時に、1位というポジションはかなり有利だと思っとったので、で、かつチームとしてもすごいいい状態でグランドファイナルに駒を進められたので、今より強くなって1番上で待っときたいなと思います」とした。ここでアール氏から1番時間があるというポジションでもあるから色々できるのでは、と振られると「時間もあるんですけど、その分、その間の緊張感というのは僕とかメンバーとかにはすごいと思うので、そこをちゃんとうまく向き合っていきたいですね。楽しんでいきたいと思います」と締めくくった。
本日をもって10月から開始したSFL 2021のリーグ戦は全ての行程が終了となった。まずは参加した全ての選手と運営スタッフに惜しみない称賛を送りたい。試合の結果についてここでは触れないが、どの選手も卓越した技術の持ち主であったことは間違いなく、2か月という過密なスケジュールにも関わらず、どの試合も手に汗握るいい試合ばかりだった。また、作戦タイムでのトークやインタビューなど言葉でも観客たちを盛り上げていこうとする選手たちも多く、プロらしいサービス精神が感じられた。
一方でルールについては一部の選手からも疑問の声が上がるなど、気になる点も見受けられた。個人的な意見となるが、まず気になったのはシンプルなポイント配分の影響で引き分けが増えてしまった点だ。先鋒、中堅、大将の3人出場ならそれぞれ異なるポイント配分にする方が役割分担の意味合いも増したと思われるし、先鋒と中堅の違いにも意味が見いだせたと感じた。
そしてもう1点リザーブについても気になった。本作においてキャラクター相性は重要なため、その辺りを見越してのリザーブルールだったと思われるが、一方で本作はキャラクター相性以上に対人の相性も非常に大きく、そのためチームによってリザーブの活用度合いが大きく異なっていた。リザーブをどう活用するかも戦略の1つのため、チームごとのリザーブの使い方などについては触れないが、明らかに出場機会が少ない選手が毎回リザーブとしてベンチを温めるだけの光景は、その選手のファンから見るとすごく寂しく見えたのではないだろうか。リザーブの選手にも作戦タイムやガヤではしゃぐ以外の何らかの役割があれば、より多くのファンの人たちが楽しめたのではと感じた。
繰り返しになるが、リザーブルールそのものは決して悪いとは思っていない。だが次回のルール策定の際にはリザーブ含めた全ての出場選手になるべく多くのゲームプレイの機会が与えられる、そんなアイディアの登場に期待したいところだ。
SFL 2021を通してみていると実際のゲームもプレイしたくなってくるのが面白いところ。筆者自身は「ストリートファイターV」について所有はしていたものの、そこまでやりこんではいなかったが、知り合いのプレイ配信を閲覧するなど目にする機会は多く、今回の大会を通して非常に勉強になったこともあり、自分でもやりこみたくなり、早速シーズンパスを追加購入してローカルで新キャラ、あきらの特訓をするようになった。初心者であっても比較的実力の近いプレーヤー同士が競えるランクマッチングや、アーケードモード、ストーリーモードなどの初心者向けコンテンツも多いため、今から始めても十分に楽しめている状況だ。
リーグ戦は終了したが、来年1月にはプレイオフ、そしてプレイオフを勝ち上がった2チームが、Good 8 Squadの待つグランドファイナルで対決し、2021年の頂点に立つチームが誕生する。今は2か月の激闘を終えた戦士たちにしばしの休息を取ってもらい、来年1月からのプレイオフでさらなる激しい死闘を繰り広げてもらいたい。
©CAPCOM CO., LTD. 2016, 2020
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