記者会見する新役員たち。=2日、衆院会館 撮影:田中龍作=
泉代表、逢坂代表代行、西村幹事長、小川政調会長。新役員4人揃っての初めての記者会見が、2日、国会内であった。
枝野前代表時代のような暗くて陰湿で殺伐とした記者会見からは雰囲気が一転した。新代表は前代表と180度違って、誠実に答える。
党職員に「記者会見が明るくなりましたね」と水を向けると、職員はニッコリ笑い「私の口からは答えられない」と言った。
後ろ暗かった旧体制で最大のタブーは消費税だった。それを象徴していたのが、馬淵澄夫(当時国民民主)や山本太郎(れいわ)が中心になって開いていた超党派の減税研究会に、事実上「行くな(写真参照)」というお達しだった。2019年10月、逢坂政調会長と蓮舫参院幹事長の連名で発された文書だ。
消費税減税に興味があっても当選回数の少ない若手は怖くて行けない。
実際に勉強会に参加した立憲所属の議員は5人足らず。うち1人は後に立憲離党に追い込まれた須藤元気だ。
事実上「減税勉強会には行くな」と警告したお達し。逢坂政調会長と蓮舫参院会長の連名で発出された。
文書のコピーが、ある国会議員を経て田中の所にも回ってきた。旧体制の下で追及すると下手人探しが始まり、若手議員が粛清される恐れがあった。
体制がガラリと変わり、100%とはいえないが粛清の恐れはなくなった。
きょうの記者会見には当事者の逢坂氏が出席していた。田中は文書のコピーをかざしながら「もうこのようなことはしないか」と質問した。
逢坂代表代行は次のように答えた―
「政策議論は自由にやった方がいいというのが私の考え方。もし2019年に出していたとすれば、私の本意ではないので、自由闊達に議論してもらうというのが前提です」。
枝野執行部による恐怖支配の象徴だった消費税論議の封印は、新体制誕生とともに解かれた。
消費税減税を唱えるある若手議員は田中に「いい執行部だ。ワクワクする」と話した。
枝野前代表の頃と比べると段違いに記者の数が多い。活発に質問が飛び出し、雰囲気も明るい。=2日、衆院会館 撮影:田中龍作=
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