いつでもどこでも変わらぬおいしさに出会えるマクドナルド。日本の『テリヤキマックバーガー』のように、海外の店舗へ行くとその国独自のメニューを体験することができる。ってことで、フランス・パリに滞在中の私はさっそく近所のマックへ足を運んでみた。
すると……さすがはフランス。見たことのないメニューが多数存在している様子だ。「どれか1つ」なんてケチくさいことは言わず、このさい全部まとめて注文してしまうことにしよう!
・気になるビッグマック指数
注文方法はタッチパネルで決済まで行い、番号が呼ばれるのを待つスタイル。ラクで分かりやすい。
ちなみに各国の経済力を測る目安『ビッグマックの価格』は……
4.5ユーロ(約487円)! 意外にもお隣のスペインより安いという結果に! 物価と照らし合わせると、フランスにおけるマックは「リーズナブルに食事が楽しめる店」なのだとみていいだろう(日本のビッグマックは390円)。
取材時はハロウィン前ということで店内がハロウィン仕様になっていた。
・ご当地バーガー『プティ・フォンデュ』
この日私が初めて出会ったメニューは5つ。
中でもフランスの “ご当地バーガー” として広く知られるのは、『プティ・フォンデュ(P’TIT FONDU )』なるバーガーだ。
白い粉をまとったバンズがお上品。
お下品にも中をのぞくと……パティの上にチーズ。そこへさらに「とろけるチーズ」が乗っている。一般的なチーズバーガーであればケチャップとピクルスが乗っているところだが、プティ・フォンデュはチーズのみで勝負しているらしい。
「味付けはチーズのみ」と聞くと、不安になる人もいるだろうが……
個人的にはコレ、普通のチーズバーガーより断然好みであった。少しクセのあるチーズの風味とトロトロ具合がまるでチーズフォンデュ。マック史上、これほど説得力のあるネーミングも他にない。ケチャップ & ピクルスの不在により、肉の味を深く感じることができる。
しかも価格は2ユーロ(約261円)と、チーズバーガー(2.5ユーロ / 約326円)より安い! 日本での販売開始を切に願う。
・デカイ! マックバゲット
もうひとつのご当地バーガーは『マックバゲット・チキン(MCBAGUETTE POULET)』5.3ユーロ(約691円)。ビーフバージョンもある。
フランスの代名詞ともいえるフランスパンを用いたバーガーだ。
1人では食べきれないほどのデカさ。
中には大きなフライドチキンと分厚いスライスチーズが2つずつ。
おおぉ……強烈なマスタードソースが鼻先にツーンと先制攻撃。続いて硬〜いバゲット、力強〜いチーズ、青青し〜いレタスが次々とパンチを繰り出してくる。これはマック史上最強に攻撃力が高いバーガーといえそうだ。
あっ! この厚さ5ミリほどもあるチーズ、よく見ると子供たちの憧れ「穴あきチーズ」じゃあないか。見た目には相当オシャレなマックバゲット。公園のベンチで優雅に食べたい。
・まだまだ続くフランスメニュー
3つ目は『クロックマクド(CROQUE MCDO)』2.3ユーロ(約300円)。
こちらはかつて『マックトースト』という名前で、日本でも期間限定発売されたことがある。
しかし当時の記事と見比べてみると、日本で発売されたものとは少し異なる様子。
クロックマクドはギュウギュウにプレスしたペッタンコホットサンド。うっかりこぼれ落ちそうなほどトロトロのチーズは「女子ウケ100点」って感じだ。フランスの人って本当、チーズが大好きなんだなァ。
続いては『プチパン・オーガニック(PETIT PAIN BIO)』1.5ユーロ(約196円)。いかにもフランスらしい、ミニサイズのフランスパンである。
私は日本人にしちゃあフランスパンにうるさいクチだが、コレはなかなかウマイ。しっかりと酵母の味がする。あとはバターがあればパーフェクト。
こちらも初めて見るサイドメニュー『リトルパイナップル(LITTLE PINE APPLE)』は1.6ユーロ(約209円)。
……なんの加工もない素のパイナップルである。チーズでポテポテになった口の中へ爽やかな酸味が広がってゆく。
・フランス行ったら必ずマックへ
ちなみにプティ・フォンデュの味が忘れられなかった私は後日、別の店舗で再びプティ・フォンデュを注文。すると……
なぜか白くない普通のバンズに包まれて登場したことをご報告しておく。果たしてどちらが正解のプティ・フォンデュなのか、あるいは店員の気分によるのだろうか……? フランスへお越しの際は、ぜひご自身の目で確認してみていただきたい。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.