2022年2月開館予定の東京・中野区立中野東図書館が、建設中の館内の様子をツイッターで紹介したところ、そのデザインが物議を醸すことになった。写真には3階層にわたる吹き抜けに設置された巨大な本棚が写っていた。
3層貫通の本棚、使用法と安全性は?
中野坂上駅近くに22年2月1日開館予定の中野東図書館は、21年10月31日限りで閉館した本町図書館・東中野図書館の代替として開館。複合施設「みらいステップなかの」の7階から9階のエリアに立地する。
開館前から運営されている中野東図書館のツイッターアカウントは11月7日、7階から9階にかけての吹き抜け部分に設置された本棚の写真を投稿。あわせて、
「7階の天井から9階にかけて吹き抜けになった場所に、高い高い本棚があります(高所恐怖症のスタッフは見上げるだけでもドキドキです……)。あと86日で開館日」
と伝えた。投稿で紹介された書架のデザインに、「地震が来たら大惨事になりそう」「これは飾りですか?」などの批判が多く寄せられた。
こうしたネット上での指摘を受けてか、中野区は11日に区立図書館ホームページで「吹抜書架の取扱いと安全対策」を掲載し、安全対策などについても説明している。当該の書架(本棚)では上層部では紙あるいは発泡スチロールで作られたダミー本を配置する計画で、また落下防止ネットを設置する。
書架の8階・9階部分は裏面も書架になっており、裏側には表面のダミー本の実物を配架する予定とのことである。