HPV(子宮頸がんワクチン)積極的勧奨の再開へ

アゴラ 言論プラットフォーム

HPV(子宮頸がんワクチン)、ついに積極的勧奨の再開へ!山積する課題に引き続き政治がリーダーシップを発揮せよ

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日はついに、私も都議会議員時代に自ら接種し、ライフワークとして取り組んできたHPVワクチンの積極的勧奨再開が決定されるという記念すべき日となりました。

尽力された関係者の皆様に、改めて心からの感謝を申し上げます。

接種したのは2017年でした。

8年半という長い長い空白の時を経て、この期間に子宮頸がんで多くの命と子宮が失われてしまいました。

Miljan Živković/iStock

ここからはもう、後戻りをすることは許されません。また、この安全性の高いワクチンがほぼ日本でのみここまで問題になったことについては、マスコミ報道も含めて改めて検証が必要になるでしょう。

そして今後についても、やるべきことや課題が山積しています。

まずはキャッチアップ接種。積極的勧奨が停止されていた間に、公費で接種する機会を逃してしまった方への救済策(キャッチアップ接種)は予防接種・ワクチン分科会で引き続き検討されるということですが、この線引をどこに設定するか。

そして諸外国ではすでに、HPVワクチンの公費対象は若年女性だけではなく男性も広がりつつあります。予算をにらみながら、この範囲をどこまで拡充していくか。

そして4価ワクチンより効果の高い9価ワクチンがすでに実用化されています。9価ワクチンの承認・導入をどのように急いでいくか。

どれも命にダイレクトにかかわる極めて重要なテーマです。そして、新型コロナで「ワクチン」に対して関心が集まっている今こそ、強力な推進力をもって一気呵成に結論を出していくことが望ましいと思います。

そしてどん底まで落ちてしまった接種率を回復させていくためには、地方自治体との連携も欠かせません。ちょうど、接種を促進する自治体議員連盟が立ち上がったばかり。

引き続き、HPVワクチンを実際に接種した当事者の一人としてこの問題解決に尽力し、国会からこの大きな動きを後押ししていきます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年11月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。