1人暮らしでも家族持ちでも、常備しておくといざという時に役立つのが「パックご飯」だ。話はやや逸れるが「玄関あけたらサトウのごはん」はマジで名言。だって、サトウのごはんの機能性が全て伝わるもんね。
それはさておき、つい先日のこと──。大型会員制スーパー「コストコ」で発見したのが『カルローズ米パックご飯』である。前評判を聞く限りあまり期待はしていなかったのだが、実際に食べてみたところ意外と悪くない……どころか、かなりの高コスパ商品であった。
・カルローズ米とは?
日本ではあまり聞かない「カルローズ米」とはどんな米なのか? まずはUSAライス連合会の公式ホームページから「カルローズ米」について引用したい。
「短粒種に比べて長くて大きいジャポニカ系のお米で、カリフォルニア州で最も多く栽培されています。カルローズとは “カリフォルニアのバラ” という意味の名前を持つ、カリフォルニア州オリジナルの中粒種です。
日本のお米である短粒種とタイ米等で知られる長粒種の中間にあたり、双方の優れた点を持ち合わせ軽い食感とアルデンテとも言える歯ごたえが特長です。アメリカをはじめ海外では、ヘルシーなライスメニューという位置づけで、サラダやスープなどに利用されてきました」
……なるほど。カルローズとは品種を指しているようで、要するに「コシヒカリ」や「ササニシキ」と同じ位置付けと考えていいだろう。また「日本米とタイ米の中間」であることもポイントのようだ。
・製造はアイリスオーヤマ
で、コストコの『カルローズ米パックご飯』である。とにかく目を引いたのはその安さ。1つ180グラムのパックご飯が24個入って価格は1498円。1パックあたりおよそ62円という、リーズナブルにもほどがある価格設定である。
コンビニやスーパーで購入した場合、単品なら200円弱、安くても100円を切るかどうか。もちろん品種の違いはあるにせよ「1つ約62円のパックご飯」がメチャメチャ安いことは間違いない。
また、コストコの『カルローズ米パックご飯』の製造者はアイリスオーヤマ、販売者はアイリスフーズとなっている。要するに “現地の商品を直輸入” ではないようだから、それなりに日本人の舌に会う味に仕上がっているのではないだろうか?
・本場の評価は?
だがしかし、アメリカ在住の知人に聞いてみたところ、カルローズ米の評判は必ずしも良くないらしい。
「カルローズ米は中の中、もしくは中の下って感じの位置づけかな? うちはキロ単価が1番高い田牧ゴールドってお米を買ってるけど、それよりはかなり安いね。それでも日本のお米と比べちゃダメよ。日本に帰ってお米を食べると、平均的なお米でも “おいしー!” って思うもん。
あとさ、パックご飯ってアメリカだとアジア系スーパーにしか置いてないのよ。だからカルローズ米のパックご飯の味って想像がつかないなぁ。そうそう、最近気付いたんだけどアメリカの米って時間が経つと味が激落ちするから、それもアツアツのうちに食べた方がいいかもね」
ご覧のようにカルローズ米は日本における「コシヒカリ」などの高級米では無いらしい。どれだけ安くてもマズいのは無理──。というか、米がマズいなんぞ罰ゲームでしかない。だがしかし……。
・食べてみたら……!
実際に食べてみたところ、カルローズ米のパックご飯は全然悪くない! むしろ結構いい!! 確かに味そのものは淡泊な感は否めないが、ほのかに甘みもある。そのまま食べてもちょっと物足りない程度で、少なくとも「マズい」ということは無い。
さらに言えば、カレーなどに使用すれば全く問題なし! 米の形はやや長めなので違和感がなくはないが、口に入ってしまえばほぼ気にならないハズ。これで1つ約62円ならばかなり優秀な高コスパ商品と言えるのではないだろうか?
カルローズ米が本当は美味しいのか、それともアイリスオーヤマの技術がすごいのか? 真相はわからないが、コストコの『カルローズ米パックご飯』が意外と悪くないことだけは事実である。使い方次第でかなり家計に優しい商品といえるだろう。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆☆(全然悪くない。余裕でイケる)
また買う度(☆5中): ☆☆☆☆(値段込みで、常備用なら最高なのでは?)
オススメシチュエーション: そのままだとやや物足りないので、カレーやチャーハンが最適