アイドルグループ・V6が2021年11月1日をもって解散し、26年間のグループ活動に終止符を打つ。メンバー間の年齢差最大9歳で、デビュー前はバラバラに活動していた6人だが、結成のきっかけになったのがバレーボールの国際大会「バレーボールワールドカップ」であり、一時期この大会に合わせて新グループがデビューするトレンドが続いていた。
「バレーのVと6人でいけるんじゃないか」
音楽・テレビ・舞台・映画と多方面で活躍してきた6人だが、結成には1995年のバレーボールワールドカップがかかわっている。森田剛さん・三宅健さん・岡田准一さんのComing Century(カミセン)、坂本昌行さん・長野博さん・井ノ原快彦さんの20th Century(トニセン)が1つのグループになったきっかけがこの日本開催のバレーW杯で、タイアップソングを歌うグループとして6人が選ばれた。
「バレーの『V』と6人でいけるんじゃないか」という故・ジャニー喜多川氏のアイデアで「V6」になったのでは、と井ノ原さんがNHK「SONGS」10月21日放送回で回想しており、デビュー曲「MUSIC FOR THE PEOPLE」が実際に95年大会のタイアップソングとしてリリースされ、大会公式サポーターも務めた。
前年にはジャニーズ事務所先輩グループの忍者がバレーボールの国際大会「ワールドトップ4バレー」のタイアップソングをリリースするなど、90年代中盤からスポーツとのタイアップをジャニーズは打ち出していく。1998年長野冬季五輪でも少年隊がタイアップソングとして「湾岸スキーヤー」をリリースしている。