もうそろそろ、本当にもうそろそろ、任天堂とナイアンティックが共同開発した新たな位置ゲーム『ピクミンブルーム』のサービスが開始する。ポケモン、ドラクエ、ハリーポッターなどに加え「ピクミン」が位置ゲー業界に参戦だ。
1日18時間くらいポケモンGOを起動している私、P.K.サンジュンはこのたび『ピクミンブルーム』を配信前に体験した。果たしてピクミンブルームとは? ポケモンGOとの住みわけは? そして課金要素は? 簡潔にご報告しよう。
・ピクミンが位置ゲーに参戦
2001年にニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして誕生したピクミン。2020年10月にはNintendo Swich用ソフトもリリースされるなど、今なお根強い人気を誇るゲームタイトルである。余談だけどダウンタウンの松ちゃんがピクミン大好きなんだってさ!
そのピクミンの位置ゲーが『ピクミンブルーム』である。冒頭でもお伝えした通り、本タイトルは任天堂とナイアンティックの共同開発となっており、そもそもは両社で新たなARゲームを模索した結果、ピクミンに白羽の矢が立ったとのことである。
これまでナイアンティックからは「イングレス」「ポケモンGO」「ハリー・ポッター 魔法同盟」などの位置ゲーがリリースされているが『ピクミンブルーム』は他のゲームとどんな差別化が図られているのだろうか? 特に個人的には「ポケモンGOとの住みわけ」が非常に気になる。
・平和 & 平和
で、先行体験させてもらったところ『ピクミンブルーム』はかつてないほど「平和ァア~☆」なゲームであった。さほど激しさがない「ポケモンGO」が荒々しく感じるほどピースフルな内容である。
ざっくり言うと『ピクミンブルーム』は「歩いて増やしたピクミンを引き連れて世界中に花を咲かせるゲーム」だ。特徴的なのは “歩数” がキーになっていることで、1日の終わりにはその日歩いた歩数が確認できる。
また、当日撮影した写真やメモも「ライフログ」として保存され、ピクミンが通った場所の写真をポストカードとして持ち帰ってくれることも。ポケモンGOとの違いは「1日ごとの区切りが明確なこと」そして「くじ引きゲームではないこと」だろうか?
・ポケモンGOとの違い
ご承知の通り、ポケモンGOの本質は「くじ引き」である。色違いも高個体値もキラポケモンも全てはくじ引きだ。一方で『ピクミンブルーム』はくじ引きの要素がかなり薄い。くじ引き要素ゼロとは言わないが、少なくとも本質ではないことは明白だ。
逆に言うと、現段階で「やり込み要素」はほぼないため物足りなさを感じる人もいるかもしれない。ぶっちゃけ、バックグラウンドである程度は勝手にどうにかなっているため、ガリガリやることが見当たらなかった。
つまり、先行体験してみたポケモンGOトレーナーとしての感想としてはこうだ。
「ポケモンGOの邪魔をしない代わりにやることがさほどない。1日の記録を確認するアプリとしてやりたい人はやったらいいんじゃね?」
・両立は可っぽい
実際にナイアンティックの人も「ピクミンブルームはポケモンGOと補完し合えるように設計した」と言っていたから「両方ともやるなんて無理ィィイイ!」ということもないだろう。それくらいシンプルかつピースフルなゲームである。
また、シンプルゆえにポケモンGOですら難解で離脱してしまった人には『ピクミンブルーム』が向いているのかもしれない。フワッと平和なゲームだが、とりあえずは万歩計として活用するのもありだろう。
ちなみに全ユーザーが気になる課金要素は、ピクミンを育てる「スロットル」などがある。ただし「課金しても歩かないと意味がない」とのこと。ひとまずは「ガチャが搭載されていない」ことだけは記述しておく。
というわけで、大型タイトル『ピクミンブルーム』は「超平和な記録ゲーム」で「ポケモンGOの邪魔をしない」と覚えておくといいハズだ。ピクミンブルームはもうそろそろ、本当にもうそろそろローンチ予定だ。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:c2017 Niantic, Inc. c2020 Pokemon. c1995-2020 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)