Uber配達員に優しいインド料理店 – キャリコネニュース

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写真:飯配達夫

ハンバーガーや牛丼といったファストフードから、本格的なエスニックまで、Uberを使えば様々な店のメニューを楽しむことができる。Uber配達員も色々な店に出入りしているが、店舗によって対応が大分違う。(文:飯配達夫)【連載第12回】

日本人がやっている店は配達員に冷たい!?

今年も日本は灼熱だった。世界各国から集まったアスリートや報道陣が悲鳴を上げていたのは記憶に新しい。

炎暑のなか肌をさらしながら働く配達員にとって、冷えたドリンクはなにものにも代えがたい。そんな心中を汲み取ってくれるのか、ドリンクを出してねぎらってくれる店がある。インドレストランだ。ラッシーを奢ってくれる店が多い。 

特定のどの店が、という話ではない。だいたいどこも親切でフレンドリー、かつ気さくなのだ。暇な時間帯であれば、話しかけられることもちょくちょくある。たとえば昨年の春先、商品を手渡されるタイミングで「志村けん死んじゃったね?」と話題を振ってきた店員がいた。初めての店での出来事だ。インド人と志村けんの取り合わせの妙が、コロナで荒んだなにかをほぐしてくれた気がする。

逆に日本人がやっている店はマニュアル通りに動くため、血の通った対応をされることはかなり少ない。

Uber配達員への接し方には店主ないしは店長の人柄が表れる。料理ができるまで「目障りだから」と外で待たせる店もあれば、「店内で座って待っていて下さい」と言ってくれる店もある。都内のインド料理店では後者が割と多い。恐縮してしまうくらいだ。

日本にいてもこうなのだから、インド本国に行ったら楽しいことが待っているにちがいない。Uber で働いているうちに、インドの印象を爆上がりさせた配達員は結構多いんじゃないだろうか?