ロボット掃除機をおばけにするとかわいい

デイリーポータルZ

おそうじが とくいな かわいい おばけちゃん!

秋も深まり、ハロウィンの日が近づいてきた。
今年は人の多い街に出かけて盛り上がるのもはばかられるし、家で一人パーティーをするのも悲しい。飾りつけをしたところでどうせ自分しか見ない。
街中の飾りはすごく華やかに見えるのに、どうして自宅になると悲壮感が生まれるのだろう。

そこでこんなことを思いついた。
「家の中で、あたかも本物のモンスターが動いていたら一人でもハロウィンが楽しめるのではないか。」
モンスターといっても怖いやつが家にいるとストレスになりそうだから、かわいいやつがいい。
家の中を、かわいいおばけちゃんに徘徊していただきたい。
 

さっそく百円ショップに行って材料を購入。

いいサイズの植木鉢と
プラスチックの皿
白いフェルトとテーブルクロス。
細長いダンボールにこんな感じで固定。ハロウィンまでいてくれたらいいため、解体しやすさ重視のかんたん工作。

皿をそのまま使用すると頭頂部が平たくなってしまうため、切ったテーブルクロスなどでフォルムを補正するとかわいい。

このままクロスをかけるとシュンとしたシルエットになってしまうため、フェルトを仕込んでふわっとさせる。
正方形に切ったクロスをかけ、黒いフェルトで目をつくる。

制作費約500円のかわいいおばけちゃん。

部屋を徘徊していただくため、土台はこれにする。

お掃除ロボット。我が家では「クリーンぼうや」略して「クリボー」と呼ばれている。
ロボット掃除機の上面に養生テープを貼り、おばけちゃんの芯を強力両面テープで固定。
クロスを掃除機に巻き込まれない長さに調整したら完成!おそうじができる徘徊おばけちゃん。

高さ約80cm。小さい子どもくらいある。

みてるよ
暗闇にたたずんでいると、かなりおばけっぽい。

 このままロボット掃除機の電源を入れれば、部屋中をおばけちゃんが動き回ることになる。
ハロウィン気分も盛り上がるし、当たり前だが床はきれいになる。

さっそく徘徊していただこうと思い、ロボット掃除機を起動させたところ…

ピロリ♪(起動音)
ホーンテッド・自宅

思っていたよりもホラーだった。

虚無の目をしたおばけが静かに迫ってくるの、怖すぎる。部屋の角などで角度を変えながら妙な動きをしているのも意思を感じて不気味。

ちょっと怖すぎるため、小型の懐中電灯を仕込んだところ…​​​​​
くらやみでひかるおばけちゃんになりました。これなら怖くないかも。
狭い場所に入ろうとしたロボット掃除機についていけずに定期的に床でのびている。完全に人間の誤算だが、おばけちゃんのドジだと思うとかわいい。

「かなり怖い」、「狭いところに入れない」などの短所はあるが、部屋で一人楽しむハロウィンを盛り上げたい方はお試しあれ(それでロボット掃除機の機嫌を損ねても筆者は責任を負いかねる)。
ちなみにデイリーポータルZ主催の名物イベント「地味ハロウィン」はオンラインでも参加可能とのこと。家でおばけちゃんと戯れるよりは確実に充実した時間になるだろうから、こちらに参加した方が徳である。

 

おばけちゃん「はろうぃんが おわったら どうなるの?」
それはね、言えないよおばけちゃん。

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