おつまみでよく食べるおかき代表の「柿の種」。
あれを果物の柿の種子と似ていると思っている人はいるのだろうか。
筆者のイメージする柿の種子はもっとまるっこい形状だ。
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「柿の種」が入っている「柿」を買う
調べてみるとあの亀田製菓さん公式Twitterアカウントがこんな解説をしていた。
Wikipediaでは、柿の種の発祥は新潟とある。地域の馴染みの柿の種がたまたま長い楕円形の形をしており、似ているからその名が付いたということのようだ。
新潟の果物の柿の種子がまるっこいやつだったら「柿ピー」は全然違う名前だったのかもしれない。三日月ピーとか。
由来は分かったものの、実際に見たことのないものを名前として呼び続けるのはなんだかもやもやする。
ということで同じ形状の種を持つ柿を買ってきた。
てっきりこういう細い柿は全部渋柿だと思い込んでいたが、そういうわけではないようだ。
そもそも柿の渋みは水溶性タンニンというものが口の中で溶けることによって感じるそう。
甘柿は収穫の段階で水溶性が不溶性に変化することで渋みがなくなるからそのまま食べられるらしい。
味の方は自然のやさしい甘さを感じられるカリカリ系の柿といった具合。
甘味がくどくないし、歯ざわりも楽しいのでどんどん食べてしまう。
常温で数日置いておくと柔らかくなるそうで、食感の変化を楽しむこともできそう。
ところで最近どうも種なしの果物が増えている。吐き出す必要がないため助かる。
しかし、種を無くさずとも吐き出す必要がない種、つまり食べられる種にすればいいのではないか。
つまりこういうことだ。
拙攻さんの「アボカドを完全体にする」のオマージュだ。
これで吐き出す必要のない完全体の柿が楽しめる。
食べてみると、柿のカリカリ×柿の種のカリカリが楽しい!
甘い柿としょっぱい柿の種で釣り合いが取れているので飽きずにずっと食べていられるだろうな、という気がする。ハッピーターンと同じ甘味と塩味の永久機関だ。
筆柿は柿の中でも旬が早く、この10月がピークだそう。
今のうちにたくさん買って楽しんでおきたい。