デザインも良き。
ミッドレンジスマホでの戦いが上手なOPPO、ワイヤレスイヤホンも色々出してます。2020年には「Enco W11」と「Enco W51」を、2021年9月には約4,000円のコスパっ子「Enco Buds」を発売してきました。
そんなOPPOイヤホンのなかで現状もっともハイエンドなのが、今回レビューする「Enco Free2」です。価格はAmazonにて約1万2000円。ノイキャン、外音取り込み、マルチペアリング有りでこの価格は、お得感ありますね。
AirPodsのブラザーかな?
デザイン、いわゆるAppleのAirPods Proの系統です。ケースは丸みを帯びたシルエットで、質感も光沢系。上蓋内側のつまり具合やイヤホンの収まり具合など、Podsみありますよコレ。ヒンジの硬さまで似てる。
イヤホン本体の形状は見ての通り、うどん系。ここの形状あたりからオリジナリティが出てきますね。
タッチセンサーで操作しますが、触れる部分は段差を持った透明の別素材で覆われています。見た目にもアクセントにもなりつつ、指先に触れた感があるのでこれは良いデザイン。ただ、ちょっと安っぽいかな。
音導管は特徴的な楕円形。これはフィットする人しない人が分かれそうだな…。
穢れを知らぬ十代のようにパワフル
音質ですが、ロック系にめっちゃ合う! ドライバーは10mm、振動板にはTPUとPEEK素材の混合板を採用。リスニングしていて、なんだかテンションが上がるような、元気な気分になれる鳴り方ですね。ふとエモパンク系を聞きたくなってしまう。
これすなわち中低域が目立ってるってことなんですが、逆に低域や高域はいま一歩。ベース周りは物足りず、高音はシンバルのアタックがツンと感じます。ブラウサウンドもややうるさく聞こえるかな。でも、前のめりになりたくなる元気さはある。でもまぁ、これはこれでアリなチューニングですよ。
ノイキャンはそこそこ。前提として遮音性や装着時の安定感が私の耳にはマッチしづらく、正しく装着したつもりでも左右でフィット感がズレていたり、外の音が入ってきます。これは楕円形の音導管が影響してる気がしますね…。左右のノイキャン具合にズレがあると気になるので、スイートスポット探しにイヤホンぐりぐりしがちです。
電車やバスの轟音をかき消す力はありますが、喫茶店や街中で静寂を得るには物足りません。外音取り込みモードも低音が物足りないかな。ただ、フィット感が弱い=装着感が軽いおかげで、3時間くらい着けっぱなしでも過ごせました。このへんの装着感はイヤピの変更で調整できるかも。
細かな点が使いやすい
マルチペアリング対応なので、PCとスマホにペアリングしておいて切り替えることができます(自動切り替えではない)。片方のイヤホンをケースにしまったまま、もう片方だけでリスニングもできます。これ結構便利。
細かな点だと、ケースが開けやすい。上蓋部分にやや盛り上がってる部分があり、オープンする際はここに指をかけるのが自然な動きになると思います。片手の操作もらくらくで、ポケットからサっと出してオープン&装着といった一連の流れが、かなりスムーズですね。
フル機能のイヤホンが1万円ちょいなんて
サウンドについては粒の細かさや原音再現性など、アコースティックな表現を求めないなら気に入ると思います。なんせパワフルでノリノリよ。使い心地も良好で、テレワークとプライベートの二刀流にも良し。イヤホン単体で約4時間再生できるし、片耳で交互に充電しながら使えば一日中使えますよ!
第一印象がAirPods Proなもんで「AirPods Proの代わりになる?」かと思いきや、そこはそーでもないです。ノイキャンが物足りないし、音質もかなり違う。でも設計は似ているので、AirPods Proのスタイルが好きなんですという人は選択肢になるかも。価格は半額以下ですからね。
Source: OPPO Enco Free2