Facebookが、分散型SNS「マストドン」に関する投稿の表示を制限しているという報告が、ネット上で注目を集めている。
これはあるユーザーが去年11月Facebookに投稿したマストドンにまつわる記事に対し、スパムに関するコミュニティ基準に違反しているために表示を制限しているとの通知が、今月に入ってFacebookから届いたというもの。投稿されたのは昨年11月とはるか前であるなど不自然な点も多く、何らかの新しいフィルターが過去の投稿にさかのぼって適用されたと見られるが、詳細は今のところ不明だ。同様の報告はネット上で複数上がっているが、マストドンに触れた記事を全て非表示にしているにしては数が少なすぎることから、内容またはそれに準じる何かを基準に、ライバルであるマストドンにまつわる投稿について、何らかの制限を行っていると見られる。ちなみに発端となったユーザーの記事は、マストドンと対比するかたちで一企業の管理下にあるFacebookの危険性を訴えたもので、今回の対応によって、はからずもそのことを実証してしまっているのが皮肉といえば皮肉だ。